ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 84 サッカー狂想曲

5月にビセンテナリオ(建国200年祭)の、国を挙げてのドンチャン騒ぎがようやく治まったと思ったら、先月から始まったサッカーのワールドカップで、アルゼンチンは狂騒の渦だった。だった、と言うのはドイツに負けてすっかり静かになったからだ。
アルゼンチンの試合のある日は、大半の店は試合中閉めてしまう。どうせ客が来ないからだ。道路もほとんど車が通らない。たまに通るバスはガラガラだ。
ブエノスアイレに限らずどこでも、広場に大きなスクリーンを設置。家にはテレビがあるだろうに大勢広場に集まって来て、空色と白(国旗の色)のストライプ入りグッズで身を固め、笛や太鼓でドンチャン騒ぎを演じるのだ。
テレビは世の中で一番大事な事はサッカーだみたいに、連日朝から晩までサッカーの話しばかり。日本で昔、誰かが「一億総白痴化」と言った事があるが、アルゼンチンではまさに国民総白痴化とでも言うべき熱狂ぶりだ。
準々決勝の対ドイツ試合の日には、アルゼンチンの熱気を肌で味わおうと、夫と二人でサンマルティン広場へ出かけてみた。広場には一番下に巨大なスクリーンが設置され、階段をはさんだ両斜面は数千の人で埋め尽くされていた。周囲には臨時の柵が張りめぐらされ、入り口で警官が大きな荷物の中身をチェックしている。
老若男女ほぼ全員、体のどこかに国旗柄の布や帽子を身につけている。試合開始前はラッパを吹き鳴らし、太鼓をたたき、紙吹雪を飛ばしてのまさにドンチャン騒ぎだ。
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中央の階段を大勢のマスコミ関係者がカメラやマイクを持って行ったり来たりして、観客の様子を写し、それが全面のスクリーンにリアルタイムで放映される。
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              夫は隣にいたへそ出し娘とツーショットでご機嫌
夫もアルゼンチン国旗柄の応援帽子を持参して被る。夫は色が黒く髪が真っ白なので日本人には見えないのか、誰もカメラを向けなかったが、夫が私に帽子を被せたとたん、何人もの報道カメラマンから写されてしまった。
きっとどこかの局のテレビで放映されて恥をさらしたに違いない。アナ恥ずかしや。
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                       私もとうとうフーリガンの仲間入り?
一点を失った時は悲鳴の渦。前半戦終了と同時に私達は広場を出て家に帰ったのだが、半数近くの人達もぞくぞく去って行く。試合運びを見て負けを予想し、家やレストランで見る事にしたのだろう。
帰る道すがらの商店はレストラン以外は全部閉まり、ドアには国旗がかかっている。道路には走行中の車はほとんどない。いつもは大渋滞のリベルタドール大通りも乗用車は皆無、たまにバスが通るが客は一人もいない。ワールドカップはまさに国を挙げての大イベントなのだ。
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   並木のこちら左側が12車線、右側が3車線の大通りが空っぽ
ドイツに負けてどんな騒ぎが起きるか心配だったが、意外にも冷静だった。と言うよりガックリ来てシュンとなったのかな?
選手達の帰国を国民は好意的に迎えたようだ。アルゼンチン人に聞いたら、「彼らは良く戦った、賞賛に値する、ドイツチームは素晴らしいゲームをした、潔く負けを認めよう」と言うことだった。
中南米の某国では負けて帰国した選手団は国民総ブーイングで迎えられたそうだが、アルゼンチン人を見直したよ。
ともあれ、町は平穏を取り戻した、じゃなく、いつもの喧騒に戻ったと言うべきか。
Commented by よいこ at 2010-07-10 22:01 x
 ご主人、楽しいですね。かわいい女の子といっしょでご機嫌でしたね・


よいこも3回サンマルティンに行ったのですが、日本対パラグアイのとき

は日本人が20人ぐらいしか居なくてちょっとこわかったです。

 アルゼンチンの人 今ちょっと沈んでいますね。
Commented by ruriwada at 2010-07-11 18:41
夫も日本対パラグアイ戦の時はサンマルティンに行ってました。パラグアイからは隣町の感覚でブエノスに働きに来てる人が一杯いるのです。日本人応援団は多勢に無勢で気炎が上がらなかったと言ってました。よいこさんもその中にいらしたのですね。
by ruriwada | 2010-07-08 20:58 | Comments(2)