ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 81ガラパゴス②

今日は私の?才の誕生日。7時からエスパニョール島上陸だ。ガラパゴス諸島は火山で出来た島々だが、エスパニョール島は一番古く、約400万年前に出来たそうだ。
朝食後サロンを通ると、船のマネージャーが、オランダのサッカーチームのマスコットの、ド派手なオレンジ色のライオンのぬいぐるみを着て、これまたオレンジ色のプラスティックの椅子をテレビの真前に据えてでんと座っている。
オランダと日本のサッカー対戦中なのだ。乗員乗客約150人中、彼はたった一人のオランダ人、そして私達二人の日本人。サロンの周囲で観戦中だったクルー10名ほどが、私達が入って行くと、いっせいに「ジャパン」コール。皆笑いながら私達にガッツポーズをしてウィンク。
多勢に無勢のマネージャーが怒った振りをしてみせると、乗客も加わってどっと笑いの渦。私をマネージャーの隣に座らせ、夫がカメラを向けると、マネージャーから「サンキュー」と言って抱きすくめられてしまった。文字通り、呉越同舟。
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            日本対オランダのサッカー試合応援のオランダ人マネージャーと呉越同舟
私達はツアーがあるので、マネージャーに「グッドラック」と余裕を見せてゴムボートに乗り込む。日本がオランダに負けちゃったのはそのせいかなあ・・
エスパニョール島のプンタスアレスに上陸。この島の上陸は岩場に船が着くので濡れないですむ。
大きな石ころだらけの道を3時間ほど散策。アシカやイグアナが至る所に寝そべっているので、時々踏みつけそうになって、思わず悲鳴を上げて飛び退くが、動物の方は知らん顔だ。
イグアナは尻尾まで入れると1メートルを超し、見かけは怖いけど、サボテンを食べるベジタリアンで、武器も口から塩水を飛ばすだけ。でも「毒はないからあまり意味を成さない」とはガイドの話。アシカに踏んづけられて圧死するイグアナもいるそうな。
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                   ガラパゴスイグアナ
その点アシカの方はもし踏んだら「アシカらず」なんて言っても許してくれなさそう。気をつけなくちゃ。
美人のギャルがカメラを向けたら、しきりにポーズを取っていた一匹のアシカはギャルが立ち去ろうとすると、追いかけ回していた。よほど気に入ったらしい。
この島は鳥の宝庫で、色んな種類の大型の鳥や小鳥がいる。青足カツオドリ、赤足カツオドリ、フィンチの種類、ペリカン、アホウドリ、タカまでいる。特に青足カツオドリが多く、足元で卵を温めていたりする。青足カツオドリは嘴も足も水色、おまけに卵まで水色だ。
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                            青足カツオドリ
赤足カツオドリの方は嘴が水色、足が真っ赤、卵は白。まさに自然の妙。アホウドリが嘴をすり合わせて求愛のダンスをしている。これを見れるのは繁殖期だけなので、ラッキーだそうだ。
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                            アホウドリの愛の交歓
島の動物全てが人間を見ても少しも動じないどころか、足元に野鳥が飛び込んで来るニアミスが何度もあった。
遠くから真っ白い壁の様な物が無数に見えたので、町があるのかと思っていたら、近づくと鳥のフンだった。
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             白く見えるのは全部鳥のフン
がけ下にまるで間歇温泉のように、しぶきが数メートル噴き上がる場所がある。岩の割れ目に溜まった水が波で押されて、周期的に噴き上がるのだそうだ。
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途中小雨が降り始め、数人が足を滑らせる。大きな石だらけの道で滑りやすいのだ。私はタンゴで鍛えているせいか、石ころ道でも身軽に歩けるが、夫はどうも足が重いようで、しまいにブーブー言い出した。「もうこんりんざいこんなツアーはやめだ」
毎度おなじみの、我が駄々っ子亭主殿のセリフなので、完全無視。
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船に戻るゴムボートの中で夫が「家内の誕生日だ」と言ったので、皆でハッピーバースデーを歌ってくれた。こんな思い出深い誕生日は初めて。
船はこの後、フロレアーナ島へ向かう。この島では、浅瀬に乗り上げたボートから膝まで濡れながらの上陸だ。このゴムボートの乗り降りにはコツがいる。後ろ向きにボートの縁に腰をかけてから、あん馬の回転式で乗りこむのだ。
私はひょいと越せるのに、夫の方は体力もあり日頃ジョギングなどもやってるのに、動きが鈍いらしく、いつも2~3人がかりで押し上げられる始末。
私はタンゴを習っていて良かったと痛感した。いつの間にかバランス感覚が発達していたらしい。
緑色の海に真っ白な砂浜。この島はマングローブが多く、マングローブに囲まれた沼がある。フラミンゴのカップルが愛の交歓中だった。誰かが「タンゴを踊ってるみたい」と言ったけど、本当だ。フラミンゴを横目で見ながらウミガメの産卵する砂浜まで行く。
海岸近くの浅瀬にエイが沢山泳いでいる。刺されると死ぬことはないが、かなり腫れて痛いそうだから、少し離れた所から見物する。
砂浜に車のタイヤの様な跡が続いているが、亀の歩いた跡だそうだ。一匹の亀が生んだ卵から孵った子亀のうち、成長して戻れるのは1匹がいいとこらしい。
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       ウミガメが産卵のために上陸した跡
孵化した子亀達は将来島に戻って来るために、歩き回って周囲の景色を覚えるのだが、この時が一番危険だとのこと。現に目の前で、カモメが直下したと思ったら、小亀を咥えて飛び去った。人間の目にはどこに亀がいるのか見えないが、鳥には見えるらしい・・鵜の目鷹の目で見てる?
散歩の後はスノーケル組と、グラスボトムボートで沖にある断崖絶壁の島の周囲を回るオプションに分かれて行動。私も夫もスノーケルは初日でこりたから、勿論、グラスボトム。グラスボトムボートが一槽しかないので、グループ毎に順番で途中までゴムボートで行ってグラスボトムに乗り換えるのだ。
ドカーンと大きな音がしてエンジンが止まった。ゲツ!ゴムボートが岩にぶつかったらしい。そのうち船底に水がしみ出して来た。エーッ?もしかして遭難?
乗客はみんな半ば腰を浮かして青ざめたが、操縦士は少しもあわてず応急処置を始めた。グラスボトムに乗り換えた時は心底ほっとした。
水深何メートルかは知らないが、海底まで透き通って見える透明さだ。エサを撒いた訳ではないのに、無数の魚が泳いでるのが見える。海底にはヒトデも見える。体長1メートルぐらいのウミガメも沢山、悠然と泳いでいる。まさに魚の楽園だ。
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                船底から見た海中
応急処置したゴムボートでヒヤヒヤしながら船に戻って休んでいると、夕食前にお寿司を用意したと言うアナウンス。いつもは夕食前には何も食べないのだが、二人ともあわててバーへ行く。
お寿司と言ってもタコとマグロだけ。昨日テーブルが一緒だったブラジル人兄弟(15才と9才)が私にお箸の使い方を教えてくれと言う。教えたが後で聞いたら難し過ぎるとの返事だった。
夕食時突然電気が消えたと思ったら結婚行進曲。結婚記念日のカップルがいたのだ。私もスタッフに誕生日の事を言っておけば良かったと悔やんだが、後の祭り。
Commented by よいこ at 2010-07-03 20:11 x
 すばらしい写真をありがとうございます。
私も行ってみたくなりました。海がめの産卵や青足カツオドリ見てみたいです。アホウドリも見られてよかったですね。
 タンゴできたえているので歩きやすかったんでしょうね。
Commented by ruriwada at 2010-07-04 09:24
ガラパゴスは想像していた以上に素晴らしい所でした。人間が努力すればあんなにも美しい自然を保つことが出来るんだと感動しました。写真は沢山撮ってきたので、本当は全部お見せ出来たらいいのですが・・
by ruriwada | 2010-07-03 08:52 | Comments(2)