ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 31 13才のソムリエ

25日、我が家のお助けマンことオスカル夫婦を食事に招待したら、息子のクリスチアノがついてきた。クリスチアノは13才にして早くもグルメで、食べ物に大いに興味があり特に味にうるさいそうだ。家でも時々料理をするらしい。
今夜は我が家で日本料理が出ると知って、サッカーに次いで好きなファミコンを放り出してついて来たのだそうだ。オスカル夫婦が持参したワインを早速食事に出したら、これがまためっぽう美味い。
「わあ、おいしい!」と思わず言うと、クリスチアノがにっこり。何とクリスチアノが店で「魚料理にはこれが一番だ」と選んでくれたのだそうだ。
う~ん・・さすがワイン王国アルゼンチン。まいった。13才のソムリエに脱帽。
オスカルは日系2世。奥さんはアラブとイタリアとスペインのミックスだそうだ。クリスチアノは母親似で完全にヨーロッパ系の顔立ち。13才と言えばそろそろ反抗期に入る頃で、日本の同年令の子なら父親を煙たがる年頃だが、この父と息子はとても仲が良く、時々父親にくっついて我が家にもやって来る。
一般にアルゼンチンの家族は実に親子仲が良い。空港などでも15才位の女の子が父親の膝に乗って甘えてるのを見かけたことがある。クリスマスイブには若者達は家で食事をした後、仲間達と出かけるのだそうだ。
アルゼンチンでは腹が立ったり呆れたりの連続だが、この家族の仲の良さは素晴らしい。弱者への思いやりも健全だ。乗り物でも、どこかの国の様にシルバーシートなど必要ない。妊婦や年寄りや赤ちゃん連れが乗ってくれば、条件反射の様に周りの人達が席を譲るのだ。
「アルゼンチンは麻薬のようだ、一度その魅力にはまると、のめり込んでしまう」、と聞いたことがあるが(私もその一人らしい)、ラテンの人情味の濃さがそうさせているのかも。
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街中風景。7月9日通り。ブエノスアイレス市内で最も巾の広い大通り。駆け足で渡らないと途中で信号が変わってしまう。
ところで、明日(28日)から6日間、チリの最南端へバカンスだよーん。したがってブログもしばらくお休みでーす。
by ruriwada | 2010-01-27 21:24 | Comments(0)