ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada
9月17日
夫の上司のアナさん宅でお別れパーティをしてくれると言うので、レティロの駅からティグレ行きの列車に乗り、オリボス駅で下車。
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                                  オリボス駅
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                                列車の座席はボロボロ
オリボスは大統領官邸がある所だ。官邸と線路を挟んだ反対側は海岸側でリベルタドール通りに沿って大統領警備本部の塀がずっと続いている。
このリベルタドール通りは我がアパートの前を走っている通りの延長なのだが、途中、並行して走っているサンタフェ通りがマイプ通りに変わるあたりでいったん番号が終わり、1番から始まる。
オリボス駅裏から数ブロックのリベルタドール道路沿いは高級外車の店が軒を並べ、中でも日本車の店が多く、歩道には日本製の車やオートバイがずらりと並べられている。カワサキ、ホンダ、ヤマハ、トヨタ・・まるで日本にいるようだ。
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        上からトヨタ、ヤマハ、ホンダ リベルタドール沿いは日本車の会社がいっぱい
アナさんの家はオリボス駅とビセンテロペス駅の間で交差するイタリア通りにあるのだが・・イタリア通りがない!数人に聞いても皆知らないと言う。そう言えばアナさんはとても短い行きどまりの道だと言っていた。
店の人なら知ってるだろうと車販売店で聞いてみると、道の反対側にあった。何と道の両側で地番が違っているのだ。道の両サイドは偶数と奇数に分かれてるのは普通だが、ここでは片側が1000番、その真向かいが900番といった具合なのだから、道に迷って当たり前だ。
アナさん一家は1年前には同じオリボスの一戸建てに住んでいたのだが、泥棒に入られてからここへ越して来た。3階建てマンションの屋上全部がアナさんの家だ。パーティは地階のパーティー室。アルゼンチンのアパートの高級アパートには皆共用のパーティ室があり、個人のパーティにも利用できる。
参加者は約50名。アナさん一家は全員日本食が大好きなので、この日も寿司が沢山用意されていた。寿司をたらふく食べ、美味しいワインをがぶ飲みし、ほとんど顔見知りだったので会話も弾み、実に楽しいパーティだった。
帰りは日系企業のN夫妻と列車で帰る。N夫人とはパレルモレディースでもよくお会いする。彼女は列車に乗るのが今日が初めてだそうだ。
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                            アナさんのアパートでのお別れパーティ                         
# by ruriwada | 2011-11-03 17:44 | Comments(0)
9月14日(水)
水曜日に日本語を習いに来ているIさんからランチに招待され、ビセンテ・ロペスのご自宅へ伺う。バスは152番か130番。130番はうちのアパート前を通るのだが、行き先が3方面あってややこしい。152番は1キロ程歩くが、全部同じルートだし本数が多いので152番にした。
サンマルティン広場から乗ったが、約1時間の距離で、料金がたったの1ペソ70センタボ(30円)だって。
「え?そんなに安いの?」と思わず言ってしまったら、運転手が苦笑い。市内が空いていたので45分で着いた。ここまで来ると、さすが田舎町風だ。Iさん夫婦は普段は同じビセンテロペスのマンションに住んでいるが、ここは奥さんの実家。先年一人住まいをしていたお母さんが90才で亡くなり、今は20代の娘さんが一人で住んでいる。
日系1世の典型的住居と言うので興味深い。ウナギの寝床の様な縦長の敷地に30坪ほどの前庭、4LDKの平屋だが、裏庭に階段があり屋上も使えるようになっている。裏庭はかなり広く、アサド用の炉や流しがあってパーティが出来るようになっている。庭の一番奥の、裏の家との境は全面、部屋付き物置きだ。
2度強盗に入られた事があるそうだ。アルゼンチンで知り合った、一戸建て住宅住まいの人達のほぼ全員が強盗に入られた事があると言う。
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                                   ビセンテ・ロペスのIさん宅
美味しいチキンのミラネサをご馳走になって3時半に辞去。4時半からラジオパレルモに夫が生出演する事になっているので、又152番のバスに乗り、カビルドの地下鉄カランサ駅前で下車。数百メートル歩いてラジオ局に丁度4時半に着いた。
夫が最近、環境教育用の本を出版(勿論、日本語で書いたのを通訳のリサがスペイン語に翻訳してくれた)したので、夫にインタビュー依頼があったのだ。夫は昨年も出演した事があり、2度目だ。
無事放送を終えて、帰りは上司のアナさんにプラサイタリアまで車で送ってもらい、そこからバスで帰った。
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                                夫がラジオ・パレルモに生出演
9月15日(木)
日本文化センターで夫の本の出版記念講演。70名ほど聴きに来られたので感激した。終了後に本へのサイン会(本は勿論無料だが)。夫は最初恥ずかしがって断ったが、周囲から再三催促されて照れくさそうに応じた。何しろサインなどするのは生まれて初めての経験なのだ。
ほぼ全員が並んで順番に本にサインを求めるのにはびっくり。夫の人生最高の出来事だろう。私も何やら有名人の奥さんになった気分をちょっぴり味わった。
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                                        本へのサイン会
9月16日(金)
今日は私の最後のパレルモレディースだ。ベルグラーノのメンドーサ通りのアルゼンチン料理店「1810 Cocina regional Argentina」
エンパナダもウミタもロクロも皆とても美味しかった。それに安い。お湯沸かし器が壊れたとかで、コーヒー、紅茶が作れないと言う、いかにもアルゼンチン的おまけつき。
パレルモレディースの皆さんには4年間、本当に美味しいアルゼンチンを堪能させて頂いた。最もメンバーはほとんど入れ替わっているが。
# by ruriwada | 2011-09-23 07:15 | Comments(0)
9月10日(土)
日本語と日本料理を教えてきた生徒さん達7人とその友人1人がアサドに招待して下さった。ロドリゲス通りの、コルドバ通り近くにあるパリジャ店で美味しいアサド(焼き肉)をたらふくご馳走になる。
ASAR とは直火で焼くこと。チョリソー(巨大ソーセージ)、牛の臓物、牛肉、ブタ肉、鶏肉などの直火焼きを盛り合わせた物がパリジャ。網焼きがパリジャ、炭火の周りに肉を棒に刺して立てて焼くのがアサド、と言う人もいる。
勿論メインは普通牛肉だが、子豚や子羊の丸焼きの時もある。
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9月13日(火)
朝からコレクティボ(市内バス)と列車2台の衝突のニュース。何番のバスだろう?えー、92番だって?私がセントロ日系に行くため毎週乗ってるやつじゃん。やっぱりなー。
バスの運転の乱暴さ、おしゃべりに熱中してのわき見運転にいつもヒヤヒヤさせられて、いつかは事故るんじゃないか思ってたんだ。
ところが人に話を聞くうち、運転手のせいではないと分かった。
衝突現場の踏切の遮断機は45度までしか下りず、信号は年中故障。列車が来なくても赤のままだから、ドライバー達は信号が赤でも左右を見て渡っていたんだって。おまけに最近そばで工事を始めたので視界が遮られ、列車の来るのが見えない。
この日は交通整理がいたが、事故の10分前にどこかへ行ってしまったらしい。バスは直前をタクシーが渡ったのでその後に続いて踏切に入ったようだ。車体が半分入った時点で列車が来て衝突、運悪く反対線にも列車が来たから、大勢の死傷者を出す大惨事となってしまった。
鉄道会社は怠慢、交通整理は無責任、運転手は信号無視・・まったくあきれてしまう。さらにこの二日後、今度はバス2台とミキサー車が衝突した。何おか言わんや。

さて、火曜はマキシとの交換授業。終了後ラバジェに土産を買いに行く。コロン劇場そばの職場へ戻るマキシと乗るバスが同じなので一緒に家を出る。マキシは「私の歩き方は早すぎますか?大丈夫ですか?」としきりに気を使ってくれる。おまけに私のバス代まで払ってくれた。ルンルン気分。
観光客のメッカ、フロリダ通りと交差する歩行者天国のラバジェはフロリダ通りに比べて物価が安いが、ここでも土産物品は値段がこの前来た時の倍になっていた。
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                     サンマルティン広場を通ったら、綺麗なオブジェが沢山並んでいた。
# by ruriwada | 2011-09-20 09:09 | Comments(0)
9月3日(土)
エスコバル在住の日系人T夫妻が、私達夫婦とボランティア仲間のN夫妻を「テマイケン動物園」見学に招待して下さった。
朝7時半に家を出てプラサイタリアまでコレクティボで行き、N夫婦と待ち合わせて、エスコバル行きのセミラピドバスに乗る。ラピドだと45分だがセミラピドは1時間20分かかるが、ラピドの切符売り場がまだ開いてなかったので、開いていたセミにしたのだ。
セミは一人6.5ペソ、ラピドは8ペソ。切符を事前に買わなくても乗れるのだが、バスの中ではコインしか使えないからコインが沢山いる。コイン不足のアルゼンチンではコインは貴重なのだ。
ブエノスアイレス州には二つの動物がある。一つは市内のプラサイタリアにあり、世界の動物を集めた普通の動物園で、目玉は白い虎。以前住んでいたアパートのすぐそばなので、入った事があるが、テマイケン動物園は遠いので行ったことがなかった。
テマイケン動物園はエスコバル市にあり、大富豪の夫人が趣味で鳥類を集めていたのを一般公開し始めたのが元で、国内の動物や川魚などを主に展示している。
広大な敷地に(元日系人たちが所有していた土地を買い集めたとか)建物は日本家屋風のわらぶき。池には色鮮やかな錦鯉が泳ぎ、滝などもあって日本庭園のような感じだ。道ばたには笹竹が生い茂り、日本の田舎道を歩いているような錯覚を起こす。
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                                    真っ白い尾の猿
勿論世界の動物も数は少ないがいる。だだっ広い囲いの真ん中にトラが一匹悠然と寝そべっているのを見て、夫が「羨ましいなあ、こんな広い家に住めて」
全員妙に納得。
目玉の、ダイナミックなカバの食餌光景が見られるかと期待したが、平日は12時だが土曜日は4時だそうでがっかり。12時半にエスコバルのウンベルト家にアサドパーティに招待されているのだ。
せめて水中を泳ぐ姿を見たかったが、地上でのんびりお昼寝中。「レバンタテ!(起きろ)」と怒鳴ってみたが効果なし。
え?発音が悪いからだろうって?  ムムム・・・
オーナーの趣味が鳥類収集とあって、さすが鳥園の方は珍しい鳥が沢山いる。真っ白い孔雀も初めて見た。2羽いて、1羽がもう1羽に向かってしきりに羽を広げて見せてるので、求愛かと思ったら、もう一方も牡だった。なんだ、縄張りを主張していたのか。それともゲイ? ・・まさかね。
それにしても純白のレースの様で実に美しい。
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                     純白の孔雀。思わず見とれるほど美しい
一瞬、薔薇の花かと見間違うような真っ赤な鳥達もいる。ハトぐらいの大きさでフラミンゴの様な姿をしている。フラミンゴの一種なのかな。
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                                  色鮮やかなフラミンゴ
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                                  真っ赤な鳥
色鮮やかな大型インコ達はハウス内で放し飼いで、出口の扉の上に10羽ぐらい並んでいた。先に出て行った人達が勢いよく扉を閉めたので大きな音がした。
そのとたん、ギャーギャーと言うけたたましい鳴き声と共に、私達の頭上すれすれに大きな塊が、まるで突風のようにかすめた。一瞬何が起きたか分からなかった。
音に驚いたインコ達が警戒の叫びを上げながら四方に飛び去ったのだ。扉の上に残った2羽がなおもギャーギャーと威嚇する。T夫人が「まるでヒチコックね」と恐ろしそうに、連れていた孫を服の下に隠しながら言われたが、本当に襲われるかと思った。
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            私達を襲った(?)インコ達
午前中一杯動物園を見学した後、ウンベルトさんの家へ向かう。ウンベルトさんの家の広大な敷地内にはアサド専用のパーティハウスがあり、ウンベルトさんが巨大な牛肉の塊と大きなチョリソーを沢山焼いておられる。
ウンベルトさんの兄のリカルドさんの奥さんがコルドバに大きな牧場を持っているので、肉はそこから持って来たのだろう。柔らかくてとても美味しい。
私の友人達も数人来て下さっていたので嬉しかった。以前、日本留学のための書類書きのお手伝いをして上げた女性も来て下さり、自慢の喉をきかせてくれた。彼女はプロ級の歌い手だ。帰りはうちの近くに住んでいるリカルドさんに車で送って頂いた。
# by ruriwada | 2011-09-15 21:09 | Comments(1)
8月31日
夫がパソコンに向かって悪態をつき続けている。所属先から渡されたCDが丸一日かかっても開けないと言うのだ。見かねて「私のパソコンでやってみれば」と声をかけると
「うるさい!余計な口出すな」
「あ、そう、どうぞご勝手に。困るのは私じゃないから」
その後も悪態をつきながら、パソコン相手に悪戦苦闘している。おまけに私にまで当たり散らす。
頭に来たから「私は関係ないんだから私に八当たりすることないでしょう」と文句を言うと、
「関係ない奴に当たるから、八つ当たりと言うんだ」だと。
このへそ曲がりのクソじじいめ!
あきれて放っておいたら、しばらくして、「おい、そっちのパソコンでやって見てくれ」
ところが私のパソコンに入れても、ジージー音が鳴り続け、やっとアドベが現れたと思ったら「冗長・・何とか」のエラーメッセージ。
夫は「ほら見ろ、言ったとおりだろー」と変な所でいばってる。本1冊分が入ってるから容量が大き過ぎるのかと思い、CDをくれた人に話すと
「おかしいなあ、開けるはずだけど。他のCDにコピーしてからやって見ては?」
ところがCDを入れる場所は1個しかないから入れられない。そこで私のパソコンに外付けハードディスクをセットしてからCDを挿入。エラーメッセージが出たが、今度は「CDが汚れているか破損している可能性があります」
CDを取り出して明りにすかすと、何と表面が指紋で真っ白。眼鏡ふきでCDを拭いてセットしたらたちどころに開いた。
全くもう、電源を入れずに動かないと言うのと同じぐらいの初歩的トラブル。しばらく笑いが止まらなかった。
                      
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                       パロボラチョの若木にはトゲがびっしり
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                       パロボラチョの実(人のこぶし程の大きさ)
2011年9月1日(木)
今日から2日間、2年間の活動を終えて今月末に帰国するボランティア達の発表会がある。
夫は明日だ。アルゼンチン各地に散らばっているボランティア全員が集まった。普通は飛行機だが、いまだに火山の煙で飛行機は飛んだり飛ばなかったりだから、遠方の人達はバスで十数時間かけてやって来た。最長は20時間。いくらアルゼンチンのバスが快適とは言えご苦労な事だ。
夜はスイパチャのテネドールリブレレストランで歓送会。テネドールリブレとは日本で言うバイキング。テネドールはフォークの意味。
9月2日(金)
午前中は残りの発表会。うちの亭主は一見豪放磊落だが、至って気が小さく几帳面だ。講演や発表会の時はいつも時計を眺めながら行う。以前、あまりにも頻繁に時計を見るので注意した事がある。
今回も相変わらず時計を見ていたけど、前の人が大幅に時間オーバーして司会者から注意された後なので、いかにも嫌味に見えただろうなあ。
夜は大使館公邸で、大使ご夫妻が帰国するボランティア達を招待して下さっての晩さん会。夫も私も一張羅を着込んで出席。大使ご夫妻が少しも気取らず気さくな方々なので、リラックスして大野シェフの御馳走を堪能した。
大野シェフは以前は大使館のシェフだったが、今は辞められて独立、日亜学院等で講師を務められ、ブエノスアイレスでは有名人だ。
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パロボラチョの実の中には白い綿が詰まっていて、冬には実が割れて芝生に散らばる
# by ruriwada | 2011-09-09 02:48 | Comments(2)