ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

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瑠璃通信72 クジラ②

今日はバルデス半島を半周するツアーで、500キロメートルの行程だって。ふえ~!つくば市から京都までの距離じゃないか。おまけに普通の乗用車で、他にスペイン人の新婚カップルが同乗してるので、きゅうくつったらありゃしない。夫が早くもブーブー言い出した。
運転手兼ガイドは昨日空港まで迎えに来て色々説明してくれたおっさんだ。
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                    アルパカ
パンパの中を1時間ほどひた走り、港に到着。このパンパってのがまたうんざりする。なんせ木は一本もないし、見渡す限り地面の起伏もほとんどないまっ平ら。目に入るのはしょぼしょぼした草だけだ。地層に塩分が含まれるのと、年中強風が吹くので木が育たないらしい。
でもまあ。時にはアルパカとか、巨大ネズミとウサギのあいのこみたいな動物を見かける。
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アルゼンチンではちょくちょく見かけるが、名前は忘れた。体長30~40cm(たぶんカルピンチョだと思うが、ガイドさんは別の名前を言っていた)
アルパカは遠目にはシカに見える。放牧の羊の群れも時々見かけるけど、なぜか人家は一軒も見当たらない。飼い主は一体どこに住んでるんだろう。
そんな中、突然小さな町が現れ、その外れに港があった。自然公園になっている広大な半島で唯一遊覧船が出る港だ。遠浅なので、耕運機の様な車で、砂浜に置いてある船を海の中まで押して行く。車は波打ち際からかなり離れた水の中まで入って行った。
船は20人ぐらい乗りのモーターボート。救命具をつけてもらったが少し怖い。幸い風もなく波が穏やかなのでほっとした。ガイドの説明だと天気は変わりやすいらしい。
少し沖合いに出るとあちこちにクジラの群れが見える。お!くじの方向にクジラ発見!なんちゃって。クジラの中にも好奇心旺盛なのがいるらしく、船のすぐ側まで寄って来るやつがいる。
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              そばで見ると、まるで浮上した潜水艦
こちらはクジラウォッチング、あちらは人間ウォッチングってとこかな。船べりから3メートルの所からぬっと顔を突き出したり、背を見せて泳いだり、逆さまになって尻尾をたてたり。
顔には白い斑点があり、ゴマ豆腐みたいだ。背中を見せるとまるで潜水艦。姿が見えなくなったと思ったら、急に反対側から顔を出す。ヒエッ!まさか船の下をもぐったんじゃ?おいおい船をひっくり返さないでよ。それにしてもスクリューに巻き込まれて怪我をすることないのかなあ。
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                  クジラの頭(セミクジラ)
船の上はスピードを上げると風が出るので寒いが、他は寒さを感じなかった。1時間ほど見物してから浜に戻る。船は他に2艘ほど。いくらシーズンオフとはいえ、こんなにクジラが沢山いてすぐそばで見れるのに観光客が少ないのは、日本などからアルゼンチンが遠すぎるせいなのかなあ?
あとは又、延々、パンパの中をひた走る。1時間ほどして数軒の家が見えてきた。レストラン1軒、ホテル1軒、土産物店1軒だけだ。レストランは自分で好きなものをトレイに乗せてお金を払うスタイルだが、こんな不便な所なのに安い。客の数は10名ぐらいで、採算が取れるのだろうかとギア(ガイド)に聞くと、今はシーズンオフだが、シーズン中は大盛況だそうだ。
店の庭から浜に向かって木の階段が続いているが、浜は立ち入り禁止。海岸は熊手で引っかいたように、海まで岩に縦の筋目が続いている。波の浸食で出来たそうだ。アザラシの子供たちの安全な遊び場所になっているそうで、いわばアザラシの保育所。岸には右手に大きな象アザラシが一頭、左手には母子らしい少し小さめの象アザラシが2頭、どてっと寝そべっている。
10月になるとこの浜はペンギンで一杯になるらしいが、残念ながら今日は1匹も見られなかった。
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                象アザラシの母子
この後又パンパの中をひた走る。途中放牧の羊が道の両側に沢山いて、車が近づくと、右側のが道路を横切って左側へ、左側のが右側へ逃げるので、危なくてしょうがない。
羊と言うのはどうもバカな動物だ。馬鹿という字は馬と鹿だが、馬の代わりに羊を当てたほうがぴったりのようだ。
by ruriwada | 2008-11-23 13:17 | Comments(0)