ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

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瑠璃通信8

 カラファテは昔はチリ領だったそうだ。一年中強風が吹き荒れる不毛の大地に利用価値がないと、アルゼンチンに譲ったという話だ。数年前に飛行場が出来てからは、氷河見物の観光客が押し寄せるようになり、チリはさぞホゾを咬んでいることだろう。
飛行場からカラファテの町へ向かう30分の道は、見渡す限り石ころと赤土と、半分枯れたような色の丈の低い雑草しかない、まさに不毛の土地。カラファテというより、サイハテと言った方がぴったり。
人口一万ちょっとの町中とその周辺だけ、立ち木が茂り野菊の白い花が一面に咲き乱れている。その中に紅紫色の花が混じっている。トゲもあって、色も形もアザミにそっくりだが、葉や茎はちがう。私達の泊った、日系人の経営する、たった4部屋しかない宿の周りにもこのアザミもどきが沢山咲いていた。
繁華街は五分も歩けば全部見終えてしまえるような小さな町で、宿から10分程で歩いて行ける。そこへ行く道すがら一軒の民家の前に、すっぽりと埃で覆われた車が置いてあった。
「うわあ!きたない」と、言いながら通り過ぎざま、後ろの窓に目をやると、何やら字が書いてある。
まるで湯気で曇ったガラスを指でなぞったように、埃をなぞって書いてある字を読むと、「ダーティ ハリー(クリントイーストウッド主演の映画のタイトル)」さらに、そのダーティの字が×印で消され、下に「スシオ(スペイン語でダーティの意)」
これには思わず吹き出してしまった。アルゼンチンの至る所に見られる実にユーモラスな彫刻類と言い、ユーモアのセンス抜群の国民性らしい。因みに、翌朝この家の前を又通ったら、車の埃はきれいに拭かれていた。

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     カラファテの町で見かけた、車のペイント
小さな繁華街は観光客で大賑わいだ。その大半はヨーロッパ系のようだ。街中をウインドウショッピングしながらブラブラしてると、前方から、首に大きなカメラをぶら下げた小父さんが、やたらめったら写真を写しながら歩いて来る。ん?と思ったとたん、そのおっさん、手を挙げて「ヤー!」。やっぱりあの、ドイツ版ノーキョーさんだった。
何がヤーよ。こっちがイヤーよだわ、とは思ったものの、日独関係が悪化して、戦争でもおっぱじまったら大変だから、こちらもにこにこ「ハーイ」と、手を振る。
中国人の経営するバイキング料理店に入ったら、あちこちから「ハーイ」の声。おやおや、皆さん、ウシュアイアでのホテルやバスツアーでご一緒だった人達ではないか。みんな同じルートをたどっているらしい。

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翌朝、宿の奥さんに弁当を作ってもらって、ツアーバスに乗る。この弁当、ご飯にトリのから揚げ、ホーレンソウの和え物と卵焼きで、日本だったら500円位の物が約1200円と割高。アルゼンチンは食べ物が安いと、前に書いたが、ウシャアイアとカラファテは物価が全て高い。この宿でも、年に3回、BsAsからトラックで3日かけて、生活必需品や食料を配達してもらっているとの事だから無理もない。
 氷河は街から車で一時間の所にあり、アンデス山脈の南端から押し流されて来た雪が、南米最大の湖、アルゼンチン湖へ注いでいる。
氷河へ向かう途中、ガイドが「サファリ、サファリ」と繰り返し、手にしたリストをチェックしたり、料金を集めている。野生の動物でも見に行くのかと思っていたが、肝心のクルーズの話がないので、「サファリって何ですか?」と聞くと、「船で氷河の側まで行きます。あなたも行きたいですか?」
「もちろん。お金は払ってあるはずです」、と、言うと、ガイド嬢、やおら書類を見直して、「シー(イエス)、シー(イエス)」と、にっこりしながら、親指立ててグーのサイン。
おいおい、しっかりしてよ。チェックするのがあんたの仕事でしょうが、と、文句の一つも言いたいところだが、なんせ言葉が出て来ない。ともあれ、無事船に乗ることが出来た。このガイド嬢、英語が苦手なのか、面倒臭がり屋なのか、最初スペイン語で長々と説明した後、英語の説明は30秒ですませてしまう。
 奇跡とでも言えるほど無風で暖かい日だったが、大きな氷の固まりの浮かぶ湖上を走る船の甲板に出ると、凍えるような寒さだった。船は10メートルほどの近くまで氷河に接近して停泊。高さ百メートル位の白い壁が、幅2百メートル位に亘って、目の前に立ち塞がっている。縦に線が入り、まるで巨大な白いカーテンだ。
 写真を撮り終え、キャビンでもくもくと弁当を食べていると、ふと人の視線を感じて顔を上げた。目の前にランランと輝く4つの目玉。カウンター越しに2人の乗組員が身を乗り出すようにして、私と夫を食い入るように見つめている。好奇心丸出しの表情で。目が合うと、ばつが悪そうににやっとして「ハシの使い方教えて」と言う。
 苦笑しながら、ハシを持ち上げて、空中で閉じたり広げたりして見せると、二人とも子供みたいに大喜びしていた。全く、これじゃ芸者稼業もいいところ。
 この後、又バスで氷河の上流に行き、今度は上からの見学。氷河は下から見た時は真っ白だったが、上から見ると、きれいな空色。まるで巨大な青い水晶のようだ。
時々ミシミシと言う大きな音がして、しばらくすると大きな氷塊が剥がれ落ち、直後、ドーン!と打ち上げ花火のような大音響と共に、水しぶきが数十メートル跳ね上がる。大自然の壮大なドラマに圧倒されて声も出ない。
ここで南米を一人で大学卒業旅行中の日本人青年と、数人の若い日本人女性グループに出会った。アルゼンチンに来て以来、旅行先で東洋人を見かけた事はこれまで皆無だったが、この氷河は今では世界的に有名なのだろう。
バスに戻って、ガイドに「明日の飛行場へのバスは何時に来てくれるの?」と聞くと、「朝寄った時、ホテルのフロントにメモを残してきた」とのこと。ホテルの奥さんにメモを見せてもらうと目が点になった。飛行機の出発は2時なのに、3時半に迎えに来ると書いてある。大慌てで、奥さんに電話してもらったら、「間違えた。12時に行く」と言う返事。全く、あのガイド嬢、愛想は良いけど、仕事はいいかげんもいいとこ。
翌朝、散歩に行こうとホテルのドアを開けたとたん、ギョツ。目の前に馬がいる。馬は前日、可憐な美しさを愛で写真にも写したアザミモドキの花をムシャムシャ、あっという間に全部平らげて、うまかった・・とは言わなかったけど、満足そうに鼻を鳴らす。
ここでは犬はもちろんのこと、馬も放し飼い。宿の前の道は、犬のフンどころか、馬のフンがあっちにもっこり、こっちにもっこり。
アルゼンチンは牧畜の国なので、動物のフンなど自然の景色の一部ぐらいにしか思っていないのかも。
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バスの時間まで2時間あるので、近くの小さな湖を見に行った。湖の周囲は広い湿原になっていて柵がしてあるが、尾瀬の様にハイキングコースが作られていて、一時間で一周出きると言うので入場した。湖には水鳥がいっぱい。途中10人ほどのヨーロッパ人達が写真を撮っている側を通り越す。コースには番号を書いた立て札が立ててあるのだが、景色に見とれながら歩くうち、砂地に出てしまった。土手の向こうにもう一つの大きな湖があり、フラミンゴが沢山いるのが見えた。
道を間違えたことに気づき、見渡すと、先ほどのグループが遠くに見えた。あわてて引き返し合流したが、この道も途中で立ち消え。皆で最後に番号を見た場所まで引き返し、目を凝らすと、はるか前方に次の番号が見えた。出口で管理人に「番号が離れすぎていて、道に迷った」というと、彼女、笑顔で、「そっちの方も綺麗だったでしょう」だって。
やれやれ、一体何のために柵やらコースを作ってるのやら。湿地帯を保護するためでしょうに。
走りに走り、12時ぎりぎり宿にたどり着くと、奥さんが「バスは30分遅れると電話があった」という。思わずその場に、へなへなと座り込んでしまった。

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カラファテ飛行場の建物は、メルヘン調の可愛いログハウスで、内部もほとんど木製。BsAs行きの便を待つ乗客の中にも見知った顔がちらほら。待合客の中に、ひときわ目立つ小錦のような若い女性がいた。
機に乗り込んだが、三人がけの、私の隣の窓際席が空いている。夫が私をつついて、「おい、嫌な予感がするぞ」。見ると通路をれいの小錦嬢がのっしのっしと歩いてくる。
案の定、私達の所で止まると「ペルミソ(失礼の意)」。二人ともいったん通路へ出て彼女を通す。と、彼女は断わりもなく座席を仕切るアームをパンと跳ね上げ、私の席にはみだして座ってしまった。しばし唖然。
気を取り直して座り、アームを戻そうと思ったが、彼女のボディは明らかにアームの位置よりはみ出ている。離陸時の注意をしに見回りに来た客室乗務員も彼女を見ると、何も言わずに行ってしまった。
かくして、ギューギュー詰め状態での3時間のフライトを余儀なくされてしまった。まさに、行きは良い良い帰りは怖い、の旅行であった。ふー。
by ruriwada | 2007-02-26 07:54 | Comments(0)

瑠璃通信7

1月中旬、ウシュアイアと言う世界最南端の町と、カラファテと言う氷河で有名な町へ4泊5日の旅行に行って来た。ブエノスアイレス(BsAs)からウシュアイアまではおよそ3000km。BsAsからはスーパー長距離のバスも出ていて、それこそ座席はベッドになるし、食事も出るしで快適だろうけど、なんせ片道3日もかかるから、往復とも飛行機にした。
この国の人達は老若男女、貧富の差にも拘らず、2週間~一ヶ月も休暇を取るから長旅も平気だろうけど、3日も休暇を取れれば大喜びの日本に永らく生息して来た、みみっちい日本人にはそんな度胸がない。
 夫は「社長に悪いからそんなに長くは休めない」と言ったが、肝心の社長は堂々と3週間の休暇に出かけてしまった。

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 さて、このウシュアイアと言う町は、マゼラン海峡とビーグル海峡と大西洋に囲まれた、フエゴ(火)島にある。ここから海の向こう、1000キロ先が南極大陸。マゼランが大西洋側を南下していた時、崖の上に火が点々と見えたので、ティエラ・デル・フエゴ(火の大地)と名づけたんだって。先住民の松明だったろうと言われてる。
 ブエノスアイレスから3時間後、飛行機はまるで湖の上に着地するかのように、水面すれすれに飛んで、岸辺の飛行場に着地した。波が全くないので湖かと思ったのが、ビーグル海峡の入り江だった。ビーグル海峡はマゼラン海峡よりさらに南にある狭い水路で、一番狭い所は幅1キロしかない。
ここは一年中強風が吹き荒れ、気温は夏でも5度位らしいけど、私達がいた間は無風でしかも日中は20度の暖かさだった。普段行いの良い人は違うよね。へへ。
ウシュアイアは周囲をぐるりと雪に覆われた険しい山々で取り囲まれている。海抜1000メートル位だそうだが、寒いので万年雪が溶けないのだろう。
 その手前に少し低い山々が連なり、こちらは樹木で覆われた緑色。その下に張り付くように、人口3万人位のウシュアイアの町がある。 
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           ウシュアイアの町の郵便局の壁に描かれた絵
  翌朝9時半、ビーグル海峡2時間半のクルーズに出発。家一軒、広告一つ見当たらない、全くの手づかずの大自然の中を船は滑るように進んで行く。両側とも雪山とその手前の緑の山の連なりで、まさに息を呑むような美しさ。たとえて言えば、 ちょうど、日本アルプスのそばを船で通っている感じかな。
大小の島々が点在し、大きな島は動物達のコロニーになっていて、数十頭のロボマリノ(アザラシ)、あるいはレオマリノが、岩にねそべり、その周りには数百から数千のペンギンやら、ウミウがうじゃうじゃ。異種が同居してケンカにならないのはエサの魚が多いのかもね。
レオマリノ(シーライオン、アシカ?)の群れの一頭はずば抜けて大きく、まさにライオンのタテガミよろしく、首の周りの毛がマフラーでも巻いてるかのように盛り上がっている。それがオスで他は全部メスだって、見知らぬハンサムなお兄さんが教えてくれた。
レオマリノのコロニーはまさにハーレム。「うらやましい?」と、夫に聞くと「冗談じゃない。一人でもうんざりしてるのに」だって。
 そのくせ、このハンサム君がストーカーよろしく、航海中ずっと私に付きまとって色々説明してくれていると、夫は気をもんで「おい、あやしいやつだぞ。気をつけろ」と、きた。
下船するとき、このハンサム君、デッキに立って乗客一人一人に「チャオ(バイバイ)」と挨拶してる。船の乗務員だったのだ。私を見ると、飛び切りの笑顔で「サヨナラ」と言ってくれた。私も「サヨナラ。グラシアス ポル トド(色々ありがとう)」とお礼を言った。アルゼンチンには時々こういう、大の日本びいきの青年がいて、とても親切にしてくれる。午後のツアーのガイドの青年も、私達夫婦に絶えず気を配って親切にしてくれた。
さて、その午後からのティエラ・デル・フエゴ国立公園へのバスツアー。フエゴ島の半分はチリ領だから、この公園もチリ領とつながっている。世界最南端の鉄道駅までバスで行き、そこから、色鮮やかでおもちゃみたいな、数両編成の電車に乗った。一車両に6人がけのボックス席がわずか4列。全員が乗車すると同時に外からカギをかけられてしまった。
この鉄道は昔、囚人達を使って作り、囚人達が切り倒した木を運んだんだって。沿線には切り倒されたまま放置された木々の、樹皮が剥がれ落ちた白い芯が、まるで恐竜の骨みたいに散在している。
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3キロ程先の終点で電車を下りた後、又バスでまさに最南端の地まで向かう。
湖畔沿いの道を走る途中、鶴の一家を目撃。母鳥が数羽のヒナを引き連れ、その数メートル離れた所を、父鳥が周囲を見回しながら見張り番。
ガイドが「メスが先に死ぬと、オスはストレスですぐに死んでしまう。オスが先に死ぬと、メスはすぐ再婚します」と言ったので車内は大爆笑。
とたんに、前に述べた犬に咬まれた友人の事を思い出した。心配性の奥さんがパニックに陥ってると思い、なぐさめに部屋に行くと、あにはからんや、奥さんは「そろそろ素敵なアルゼンチン男性を見つけておかなくちゃね」と、なにやら嬉しそうなお顔。側ではご主人がしょぼんと、まさに青菜に塩のご様子。
続けて奥さん、「今、主人にお金の下ろし方を教わっていたところなの。主人にもしもの事があったら、たちまち路頭に迷ってしまいますものね」と、心配の種はもっぱらお金のことだった。
人間も動物もメスはたくましいと、つくづく実感した次第。
バスでしばらく走ったあと、一時間ほどのトレッキングをした。ここには沢山のウサギ達がいた。右を向いても左を向いてもウサギがいる。天敵がいないので繁殖したのだろう。国立公園内なのに、何故か馬もあちこちにいる。野生なのか放牧なのかは分からなかった。
川辺にはビーバーの姿。カナダからたった4匹連れて来たのが異常繁殖して、環境破壊まで引き起こすようになり、捕獲すると政府が買い上げるのだそうだ。
人間て全く勝手だよね。 
 1月は南半球の夏なので、南極に近いここでは陽が沈むのが11時過ぎ、4時には昇るから、一晩中薄明るい、まさに白夜。レストランのディナーの開店時間が夜十時とは恐れ入った。従って観光客も夜中まで町をぶらぶら。街に一本しかない繁華街はヨーロッパからの観光客で溢れ、特にドイツ人が多いのか、至る所でドイツ語が聞こえてくる。
中に一人、カメラキチのおじさんがいて、やたらカメラを撮りまくり、レストランの中でも誰彼なくカメラを向けてパチリ。私も断りもなく撮られてしまった。ドイツ版ノーキョーさんもいるんだと思ったら、非礼を怒るよりも笑ってしまった。
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翌朝ホテル前の岸壁に、7階建てと12階建ての真っ白い、美しい客船が2艘停泊していた。世界各地からの南極ツアー豪華客船がここで2,3日停泊するのだそうだ。昨夜のヨーロッパ人達はこの船で来たのかもね。
海岸線をブラブラ歩いて行くと、アルゼンチン海軍の軍港があった。フォークランド紛争の時には、ここから出航したのだろう。アルゼンチン人の友人が笑いながら「フォークランドの話題は止めておけ、特に○○地方(良く聞き取れなかった)では。さもないと、これだ」と首をかき切られる仕草をしてみせた。アルゼンチンの地図では、今でもフォークランドはアルゼンチン領になっている。
午後、飛行機で約一時間の、アンデス山脈南端の町、カラファテに向かった。
by ruriwada | 2007-02-22 06:56 | Comments(0)

瑠璃通信6

またまたやってしまった大失敗。
ブエノスアイレス市内から列車で一時間の所にある、ティグレと言うデルタへ出かけた。ブエノスアイレス市はラプラタ川沿いに発展した町で、川と言っても海みたいに広くて、対岸はウルガイ。
デルタって言うのは、この川の河口に注ぐ支流が扇みたいに枝分かれしていて、さらにその枝の先が毛細血管みたいに広がっている所。大小の川の間は湿地帯だけど、陸地や島も沢山あって、別荘や海水浴場、オステル(小規模のホテル)がある。
ティグレの港から遊覧船が沢山出ていて、今は夏休みだから、日本の行楽地並みの混雑ぶりだった。船は川に突き出た、オステル名の看板のかかった桟橋のあちこちで客を下ろして行く。私達夫婦のチケットには「HOSTEL  BORA  BORA」での昼食、と言うのが含まれてた。船長が桟橋に着くたびオステル名を呼び上げる。で、ボラボラって聞こえたから、周りの乗客に「ボラボラ?」って確かめた。
とたんに大爆笑。みんなで大喜びしながら「ボラボラ!」の大合唱が始まった。ん?と思ったけど、何だか分からずじまいに、「チャオ」と言う、みんなの笑い声の挨拶をバックにあわてて船を下りた。
翌日スペイン語の先生(女性)に話すと、彼女、顔を真っ赤にして、あなたの発音は「BOLA BOLA, つまり・・」「ゲエッ?」 つまり「タマ タマ ちゃん」って意。失礼。

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いまさら赤面しても遅いから、旅の恥は掻き捨てたけど、ほんと、言葉による誤解や間違いって、笑っちゃうことが多い。日本の童謡「かごめ、かごめ・・」を歌った時も、アルゼンチン人の友人、腹かかえて笑ってた。「クソをする、クソをする」って意味だって!
下ネタが続いたから、ちょっと真面目な話に戻るね。デルタの中の家々は2メートル位の高床式で、島の中の通路はほとんど桟橋。こんな所でも放し飼いの犬が多く、しかも大型ときてるから、人がやっとすれ違えるくらいの桟橋の上で、犬達とすれ違うのはちょっとこわい。
船の中からは見えなかったけど、このデルタの中の島は南国風の花が咲き乱れてた。何故か草花は少なく、大木に真っ赤や、紅色、まっ黄色、明るい紫といった、鮮やかな色の花がびっしり咲いてる。ブゲンビリヤも沢山咲いていた。

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花と言えば、ブエノスアイレスは今、国花のセイボが花盛り。大木に大きな紅色の花をびっしりつけている。同じく大木で、色も形も大きさもカトレアそっくりの花も満開。こちらはパロボラチョ(酔っ払いの木)。遅咲きのハカランダもちらほら。ブエノスアイレスは今が一番きれいな時かもね。

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パラボラチョの花
by ruriwada | 2007-02-14 19:52 | Comments(0)

瑠璃通信5

ブエノスアイレスの住人で、40才代以下の人の大半はイレズミをしている。今は夏だからよけい見えるんだけど、腕、足首、背中など、大きさは違うけど、男女のかかわりなく、どこかにイレズミしてる。中には全身にしてる人もかなりいる。
地下鉄に乗った時、ここでは珍しく黒人がいて、その隣の座席が空いていた。近寄って見てギョッ!なんと、黒人ではなく、つま先からスキンヘッドの頭のてっぺんまで、黒い細かい模様のイレズミだった。おまけに上下黒い服なんだから。一寸ビビッていたら、私の顔を見てニコッ。ま、怖い人ではなさそうと座ったが、あれにはびっくりした。
この人は後で別の場所でも見かけた。ホラー劇場や映画館なんかがずらっと並んでるエンターテインメント街だったから、芸人かなんかだったのかもね。
それと女性はヘソ丸出しのタンクトップに、お尻からずり落ちそうなジーパン。中にはお尻の窪みまで出している人もいる。中年の女性でもこの格好のがかなりいる。足はサンダルに素足。アルゼンチンに来て4ヶ月。ソックスやストッキングを履いてる女性にまだお目にかかったことがない。
まあ、ヘソ出し尻出しスタイルは日本でも何度か見かけたから別に驚くことはないけど、これを妊婦がやってるから見もの。丸い大きなお腹を丸出しにして、「そこのけそこのけ、妊婦が通る」とばかり、堂々と街中を闊歩してるからすごい。
まるで蕎麦屋の店先においてある大きな狸そっくりで、通りすがりについポンポンと叩いてみたい誘惑と日々闘っている。
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    BsAsの町の中の公園にある彫刻(中に人が入ってるわけではない・・・念のため)
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       BsAsの店のディスプレイ
公園ではまるでビーチにいるかのような、男は上半身裸、女性は水着みたいな格好で、芝生の上で甲羅干しをしている。気温35度の日でも、木陰ではなく炎天下の芝生に寝そべってる。しかもあちこちに犬のフンが転がっているというのに。多分、海に行くお金が無いから近場ですませてるのかもね。それにしてもこの国の人達は肌を焼くのが好きみたい。紫外線の害なんて考えてもみないらしいよ。
恋人達は人目もはばからず、地下鉄の中、街角、公園の中、所かまわず抱き合って髪を撫で合ったりキスを続けている。チューチュ、ーチューチュー、よく飽きもせず続くもんだと感心さえしてしまう。周りの人間は皆知らん顔。マユをひそめる人もいない。アルゼンチンの青年達は礼儀正しく親切で、込み合った地下鉄やバスの中でも何度も席を譲られ、感心していたんだけど、この青年達も同じ事をしてるのかなあ。
アルゼンチン人にとっては、キスはごく自然な愛情表現なのかもね。十姉妹達がお互いしきりに嘴でつつきあってるみたいな。ほっぺたへのキスは挨拶代わりだものね。男同士、女同士でも、初対面でもベソし合う。ベソといっても別にベソかいてるわけじゃないの。ベソはキスのこと。
典型的日本男児である我が夫は、空港とかバスターミナルで立派な紳士達が何度も抱き合って頬ベソしてるのを見る度、「オエッ、気持ちわるい」だって。ピチピチのギャルからハグとベソされそうになった時なんか、逃げ出したんだよ。そのピチギャル、口ポカンと開けて、何が何だか分からないって顔してたから、「彼は恥ずかしがりやだから」って弁解しておいたけどね。
時間に関してはほんといいかげん。朝起きたらトイレの水が出ないから、管理人に聞きに行ったら、「上の階のトイレが壊れたから止めた」「いつ頃出るようになるの?」「マス タルデ」だって。あとでと言う意味。つまりいつになるか分からないってこと。
この国では「マス タルデ」って言葉ほど重要な言葉は他にない。何でもかんでも「マス タルデ」で誤魔化されてしまう。「何時ごろ来れるの?」「マス タルデ」。「いつ入荷するの?」「マス タルデ」・・・
スペイン語を習おうとアルゼンチン大學の女子学生を雇った。彼女のアパートでレッスンをすることになったが、私が行き方が分からないから、初回は私の家でやり、帰りに一緒に彼女の家までバスで行き、ついでに近くの中華街を案内してくれると言う。
翌日10分遅れでやってきた彼女は自転車。「あ、忘れてた。自転車でバスは追いかけられない。来週は1時間から30分前の間に来るから、そのまま一緒に私の家へ行きましょう」と言うのでOKした。
翌週、家の中で30分前まで待ったが来ない。彼女が来たらすぐ出かけられるようにと、アパートの玄関外で待つこと一時間。授業開始時間よりも30分過ぎてしまった。腹がたったので、玄関前の花屋のスタンドの青年に「若い女の子が私を訪ねて来たら、買い物に出かけたと言って」と伝言を頼み、出かけてしまった。
二時間後戻ったら、青年が「あなたが出かけた5分あとぐらいに彼女がやって来て、あわてて追いかけて行った」と言う。
謝罪の電話が来るかとずっと待ったがナシのつぶて。6日目の夜になって「明日のレッスンのことだけど・・」と、ケロリとした様子で電話がきた。
「あなたのことは好きだけど、もう授業はなし」と言うと、「エエッ!そんな。たった一回の遅刻でクビにするの?」と泣きそうな声で「あの日は重大なことがおきて・・」と弁解を始めた。
「それなら何故電話しなかったの。もう他の人を雇ったから」と言うと、しぶしぶ「OK、チャオ」と電話を切った。
 この話を在留日本人に話すと、ボリビアにいたことのある彼女。大笑いしながら、「一時間の遅刻でいちいち腹立ててたら、ボリビアじゃ生きて行けないよ」とのこと。ま、アルゼンチン人の名誉のために言っておくけど、ちゃんと守る人もいっぱいいる。それにみんな実に良く働くよ。特に労働者なんか、炎天下で汗びっしょりかきながら、もくもく作業してる。
by ruriwada | 2007-02-13 19:51 | Comments(0)

瑠璃通信4

12月の始めにブエノスアイレスから300キロメートル位の港町、マル デ プラタへ旅行した。マルは海、プラタは銀と言う意味。つまり銀の海。ついでに言っておくと、マルデプラタより近い所に「マル デ アホ」と言う海岸がある。ほんとのほんと。アホはニンニクのこと。
で、このマルデプラタまでバスで5~6時間かかる。アルゼンチンでは長距離列車がないから、ブエノスアイレスから全国向けに長距離バス(ミクロと言う)が出てるんだけど、これが快適で素晴らしい。
料金にもよるけど、ハイクラスのは、座席の幅がゆったりしていて、しかも椅子を倒すと水平に寝て行ける。飛行機のファーストクラスってとこかな。乗ったことがないけど。
しかも寝ながら景色も見えるの。セルフサービスのコーヒーと冷たい水、それにスナックもつく。これで往復4千5百円位だから安いでしょう。

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ブエノスアイレス市内を抜けると、あとは360度地平線の見える原っぱが4時間くらい続く。目に入るのは所々に小さな林があって、その木陰に牛の群れ、ときたま馬とか羊もいるけど、あとは草ばかり。
川や湖もたまにあるけど、アルゼンチンの国土の大半はまっ平らだから、川にも湖にも土手がない。湖の周囲は湿地帯になっていて、それが草むらの中に自然に消えて行く感じ。
アルゼンチンの主産業は牛だけど、この牛たち、入植者達が少し連れて来たのが自然繁殖したんだって。これだけ広くて草が一杯あれば、人間が手をかけなくたって自然に増えちゃうっての、分かるような気がする。

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マルデプラタの漁港には、ロボ マリノ(海のオオカミ、つまりアザラシ)が数百頭いる。
数年前から国で保護してるんだって。
漁船の間を泳ぎ回ったり、陸に上がって、船乗り達が漁具の手入れをしてるそばで、どてっと寝てる。私も1メートル位の側まで寄って行って、おっかなびっくり記念撮影。
でも、絶対にアザラシより海側へ行ったらダメって注意された。海に逃げ込む退路を断つと、敵とみなして襲うんだって。で、このアザラシ達は全部オスで、繁殖期が来ると、メスのいる島へ移動するって、観光案内に書いてあった。
1頭が私達の方へ向かって泳いで来たから、あのどでかい図体で、どうやって陸にあがるのかと見ていたら、1メートル以上もある岸壁を、ひょいとジャンプして上がってしまった。おみごと!と感心したとたん、上にいた数頭が私の目の前で「ウオー」って、まさにライオンの雄たけびそっくりな声で吼えたから、腰を抜かしそうになった。
アザラシ達は頭を振り回しながら、ふた声み声吼えた後は、又頭を地面につけて目をつぶってしまった。一応縄張りは主張したぞと、見せつけただけで満足したらしい。
 一方、海岸の方はと言えば、こちらは人間トドの群れ。ビキニの美女を観賞できると、期待に鼻の下を伸ばしていた夫には気の毒だが、大半がアザラシにも負けないような体形の中年以上の男女ばかり。
12月始めということもあって、まだバカンスのシーズンじゃないからだろうね。それにアルゼンチンの若者の失業率が高くて、若い人たちは、海岸に遊びに行くゆとりがないのかも。だからこのシーズン浜にいるのは、お年よりと外国人ばかり。
泳ぎもせず、砂遊びをするでもなく、ひねもすのたりのたり、浜辺に寝転がって肌を焼いてるの。ビキニや海水パンツからはみ出したブヨブヨの体は真っ赤っ赤で、まるで茹で上がったロブスターが砂浜に散乱しているみたいだった。
 私達の泊ったホテルのオーナーは沖縄出身の日系二世で、顔も体もコロコロ、いかにも人の良さそうな、ほんわかした感じ。事実、親切この上なく、無料で丸一日観光案内して下さった。
 アルゼンチンには日系人が3万人位いるらしいけど、大半が沖縄出身だそうだ。皆さん、ずいぶん苦労されたようだが、彼らの勤勉で誠実な生き方が評価され、対日感情がとても良い。

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   このオーナーと一緒に行ったレストラン。スズメがとても人なつこい。皿の上はアルゼンチン名物のエンパニャーダ。

アルゼンチン人のラテン民族特有のいいかげんさ、時間のルーズさにはかっかくることもままあるけど、冷たくされたり嫌な思いをさせられたりした事は一度もない。それどころか、老婦人たちの親切過剰に閉口したことも再三ある。
でも日本についての知識は限りなくゼロに近い。先ず、日本人か?と聞かれ「シー」と答えると、「トーキョー?それともタイワン?」
中国人が聞いたら、目むいて怒るだろうね。きっと。
マルデプラタの帰り、バスターミナルで予約したバス待っていたら、他の会社のバスは入って来たと思うと次々出発して行くのに、私達のは時間がきても一向に現れない。バス会社の人は制服着てないんでどれが係りか分からないから、だれかれなく捕まえて聞き回ったけど、答えはいつも同じ。「アオラ ビエネ(すぐ来る)」
しばらくしてやっと係りの人が来て「30分遅れる」と言う。ま、置いてきぼりされた訳ではなさそうなので、一応ほっとして、ひたすら待ったが、一時間待っても来ない。いつの間にかターミナルは数人残して空っぽになってしまった。残され組の人たちに聞いてみると、私達と同じバスとのこと。2時間たった頃、別会社のバスが来て、「乗れ」と言う。「でも会社が違う」と念を押したら、「提携してるからOK」だって。
この代替バスはあわてて調達したらしく、コーヒーも水も空っぽで、トイレの水も途中で出なくなってしまった。往きに比べて座席も狭く、背もたれもあまり倒れず、エコノミー並み。文句の一つも言いたいけど、なんせ言葉が通じない。言葉が通じるはずの他の乗客達は文句も言わないから、こんなことは日常茶飯事なんだろうね。


by ruriwada | 2007-02-10 17:28 | Comments(0)

瑠璃通信3

ブエノスアイレス市内はバスとタクシーで占領されてるんじゃないかと思えるほど、バスとタクシーが多い。タクシーは殆ど個人タクシーだそうだ。日本での脱サラにラーメン屋が多いのと同様、ここではリストラされるとタクシードライバーになるとか。それに、公務員の給料が安いので、学校の先生とかが、就業後や休日にタクシーの運転手をやってる。中には大學の先生までいるらしい。
タクシーの方は客を探して、ノロノロ走ってるから良いけど、バスときたらまるでカミカゼ。競走でもしているかのごとく、大通りを数台のバスがニアミスを繰り返しながら爆走してるのを見るのは圧巻だ。でもいざ自分が乗るとなるとちょっと・・。おまけに急停車、急発車はあたりまえだから、もうスリル満点。

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長距離バスを除いて冷房はない。みんな窓を全開にして走るから涼しいんだけど、もろに周りの車の排気ガスを被ることになる。この国の車は殆ど小型の中古車―どころか、オンボロの古古車。おしゃれな人が多いのに、車には気を使わないようだ。よくこれで走れるな、と感心するような、車体はでこぼこ、窓ガラスはひび割れ、フェンダーは半分引きちぎれてるような満身創痍の車も堂々と走ってる。
こんな調子だから整備もしてないのだろう、排気ガスのひどいこと。ブエノスアイレスとは「良い空気」と言う意味だけど、これでは「マル(悪い)アイレス」だ。
市内は碁盤の目のように、縦横100メートルのブロック(クアドロと言う)毎に区切られていて、バスはこのクアドロをコの字型に曲がりながら、客を集めて通るのでコレクティボ(集める事)と呼ばれてる。
客はバス停で、バスが見えると手を挙げて合図するんだけど、待ってる客が少なかったり、歩道側に他の車がいて、寄せにくいと、そのまま突っ走って行ってしまうことがある。先日なんか、ちょっと手を挙げるタイミングが遅れたら、目の前を通過。
でも、何故か行き先が同じバスがいつも2台か3台続けて来るから、次のに乗れば良いやと、待っていたら、6車線の中央を爆心して来たバスは止まりそうにない。
思わず日本語で「まってー」と叫んで道路中央に飛び出したが、呆然とたたずむ私に向けて、「アディオス」とばかり、排気ガスを吹き付けて通過してしまった。
コレクティボなんだから、ちゃんとコレクトしてよ、とカッカしながら炎天下で待つこと10分。やっと3台目に乗れたが、この日は帰りも1台素通りされてしまった。
バスは通過するルートで番号が決まっていて、バスの前面と、停留所に番号が書いてある。停留所は番号毎に違うし、時刻表もない。停留所の名前もなく、おまけに、大通りを除いて殆どの道が一方通行だから、同じ番号でも行きと帰りの通る道が違うので、停留所も違う。
ブエノスアイレスでバスでどこかへ行くとなると、ギアTと言う案内本で、先ず出発地と目的地に共通する番号を探し、次に地図でルートをたどるんだけど、どの道路を通るかしか書いてないから、バス停は自分の目で探すしかない。
乗車地点である我がゴキブリハウスの近くだけでも30位のバス停がある。毎日歩き回って何番がどのバス停か調べたが、下りる場所は、ブロック角毎に表示されてる道路名を、走るバスの中から必死で目を凝らして探すしかない。ほんと、外国人にとっては一苦労。でも一度覚えてしまえば、しめたもの。ヨーロッパ風の古い石造りのアパートが立ち並ぶ街並みを窓から眺めるのも楽しい。ハプニングもしばしば。
乗客が少ない時など、運転手が途中でバスを停めて、どこかへ行ってしまう。他の乗客に聞くとトイレに行ったのだろうとの返事。時には最寄のスーパーに入って行ったかと思うと、手にコーラのビンを持ち、飲みながら戻ってきたりする。乗客は誰も文句も言わないからご立派。
先日は、途中で乗り込んで来た男の乗客が、運転席のそばで、むき出しの出刃包丁を振り回し始めたからびっくり仰天。思わず逃げ出そうと腰を浮かせた時、男が「ほうちょう、ほうちょう」と大声で話し出した。へ?アルゼンチンでも出刃包丁は「ほうちょう」って言うのか?と好奇心にかられよく聞くと、「おーちょ(8)」と言ってるのだった。つまり出刃包丁が8ペソと言うこと。出刃包丁売りだったのだ。
この国の公共の乗り物はどれでもいつでも、物売りが乗り込んで来るが、出刃包丁とはおそれいった。日本だったら、即逮捕だろう。
by ruriwada | 2007-02-06 19:48 | Comments(0)

瑠璃通信2

 私の住んでるのは、大理石造りの豪華なアパートで広いんだけど、なんせ古いだけに、ゴキブリがわんさといる。で、このゴキブリが日本のと違って、最大でも2cmぐらいの小さな奴で、ほっそりとして弱々しい感じ。しかも動作ものろい。
 アルゼンチンに来て以来、道路も建物も食べ物もみんなでっかくて、圧倒されっぱなしの日本人としては、ここぞとばかり、「日本のゴキブリはでっかくて太っていて、黒光りしてる、しかもすばしっこい」とアルゼンチ人の友人に自慢してやった。そうすると、あのにっくきゴキブリが懐かしく思えてきたから不思議だよね。
 と、ここまでは良かったんだけど、相手が妙な顔してしきりに首をひねってる。しばし沈黙ののち、「ククルーチョ?」と念を押すから、「シー、シー(イエス、イエス)、インセクト(虫)」と答えたとたん、「ガハハハ」と大笑いしながら「それはクカラーチャ!ククルーチョはソフトアイスクリーム」
 これにはグーの音も出なかった。こう言う失敗は日常茶飯事。
先日「ラトン(ネズミ)が壊れて、新しいのを買った」と言ったら、相手が「???」。
私が「コンピューターの」と、付け加えたとたん、又もや「ガハハハ。ラトンはアニマル。マウスはアルゼンチンでもマウス!」「・・・・・・」
 で、わがゴキブリハウスのまん前が植物園。間に6車線の大通りが走ってるけど、4階まで届く街路樹の大木が両サイドから枝を伸ばしてるから、我が家のベランダからは庭続きに見える。
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そして、この植物園に何故か、2百匹ぐらいのノラ猫が棲みついてる。ブエノスアイレスは大都会だけど、公園がやたら多くて、まるで公園の中に街があるみたい。ところが今までのところ、この植物園以外の所では一匹も猫を見たことがない。
飼い猫は家の中で飼っていて、ノラは全部この植物園で保護してるみたい。と言うのも、園の管理人達も可愛がってるみたいだし、近所の人たちが歩道沿いにエサや水をやっている。
 園の周りは一応柵がしてあるけど、猫が出入りできる間隔だし、人間も入り口からただで出入りできる。でも犬は入れないみたい。先日犬を連れた人が一人入って来たら、管理人に追い出されてた。
 まさに、ここは猫の天国。猫の方も知ってるらしく、たまに歩道まで出て来ることはあるけど、一日中園内でのんびり寝てる。お互いにけんかもせずに。大雨の日、心配して見に行ったら、みんなちゃんと、雨の当たらない場所にかたまって寝ていた。猫達を見てると、なんだか平和な気分になってくる。案外それが為政者の目的かもね。
 で、この植物園の道を挟んだ隣が動物園。ま、早い話が、ゴキブリ園と猫園と動物園が続いてるってとこ。
by ruriwada | 2007-02-04 19:47 | Comments(0)

瑠璃通信1

10月5日にブエノスアイレスに着いてから、毎日が驚きもものき、ラテンの気で、調子が狂いっぱなし。
最初の一ヶ月泊まった、BsAsのホテルは4星とあるけど、実際は日本の簡易ホテル並み、せいぜい2星ぐらい。でもフロントやボーイさん達がすごいハンサムボーイぞろい。
この国の90%がイタリアとスペイン系なので、美男美女ばかり、おまけにスタイル抜群ですごいおしゃれ。地下鉄やバスの中で向かいの席を見ると、ローマの彫刻みたいな顔がずらっと並んでる。
ホテルのハンサムボーイ達を手なずけて、早速日本語とスペイン語の交換授業(と言ってもロビーでのおしゃべりだけど)。ホテルを出て一ヵ月後、町でぱったりボーイの一人と出合ったら、いきなりハグされ、両頬にチューされてしまった。へへ
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               私の仲良しのボーイさん達とフロント
 この間、唖然として側で突っ立っていた夫は、ボーイが立ち去ると「だれだ、あいつは?」
「ホテルのボーイさんよ」「あんな奴、いたか?」と仏頂面。ハハハ
 このホテルの周りに、野良犬がたむろしていて、同行の一人がジョギング中に足をがぶり。狂犬病の予防注射は日本でやっていたけど、追加が必要だと言われ、初日が2本、翌日から毎日1本を9日間(行かないと逮捕されるんだって)された。
もう一人は高熱を出して病院に行ったら、何といっぺんに1リットルも点滴され、ま、それでいっぺんに熱も下がったけど。
 犬がやたら多くて、飼い犬もツナをつけてない人が多いから、野良犬との区別がつかない。犬の散歩屋も大勢いて、一人で10匹以上も連れて歩いてる。でも散歩屋が連れてる犬達(たいてい大型犬)はしつけが良く、幼稚園生より行儀良く、わき見もウンチもおしっこもせず整然と並んで歩いてる。
 個人が連れてる犬達はウンチ、おしっこ所かまわずでしかも後始末をしないから、歩道は犬のフンだらけ。まさにフンガイものです。たまにウンチを踏んづけて叫んでる
人がいるけど、「クソ!」と言ったのかどうかは不明です。
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by ruriwada | 2007-02-03 20:48 | Comments(0)