ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 158 チャリティーコンサート

2011年7月1日(金)
朝10時頃、通訳のリナから「今からうかがってもいいですか?」と電話がきた。
実は火曜日にリナからメールで「今週はヒマです。ご都合の良い日にうかがいます」と言ってきたので水曜に来るよう返信して、ケーキまで買って待っていたのだがとうとう来なかった。
ご主人に電話したら「私も何度もケータイにかけてるが通じない。連絡がついたら電話するように伝えます」と言うことだったのだが、その後ナシのつぶてで、もしかして事故にでも遭ったんじゃないかと心配していたのでほっとした。
「ケータイをスマートフォンに買い換えたら、使い始めは24時間チャージしなくちゃならない。その間はかけることも受けることも出来なかった。メールも見てなかった」と言うのだが、家に帰ってご主人から伝言を聞いただろうに。
日系人は顔は日本人だが、若い人の習性は完全にアルゼンチン人なのだ。
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    街角風景 ラス・エラス通りにあるアンティークなビル。一見綺麗に見えるが、今にも崩れ落ちそうな
    古色蒼然たる建物。年中修理をしながら、ちゃんと使われている
7月2日(土)
今朝も0℃だった(7時ごろ)。最近本当に寒い。夫は午前中中華街へ買出しに行く。二人で行くとコインが大量必要だし、夫も大分買い物が上手になったから、最近はいつも夫にまかせている。
午後からチャリティーコンサート。会場はGellyにお住まいの、セイボ会のメンバーのデパルトサロン(デパルトはアパートの事)。ブエノスの近代的高級アパートには大抵イベント用のサロンがある。その他、プールやジム、バーベキュー用の炉とパーティー用スペースを備えている所が多い。
アパートと言っても日本流に言えば億ションだ。
コンサートはセイボ会主催で、フォルクローレの第一人者であるラウル・オラルテ氏が協力、売り上げは全額日本の震災支援に寄付して下さるとのこと。日本へもツアーで行ったことがあるのだそうだ。
とにかく素晴らしいの一言。南米の音楽は総じてリズム感に溢れ、つい踊りだしたくなる。ケーナを聴くと、アンデス山脈の、まるで海が上にあるかのような、ラピスラズリー色の雲一つない澄み切った空、その中を悠然と羽を広げて旋回するコンドルを思い出す。
楽器はチャランゴ(ウクレレ位の大きさのギター)、ケーナ(笛)、サンボーニャ(ケーナを大きさを全部変えて並べたようなもの)、チャスチャス(木の実などを一杯くっつけてチャカチャカ音を出す)、太鼓を取替えひっかえ演奏。
その他、ご愛嬌に尺八も吹いて下さった。アナタという名の耳障りな音を出す笛も吹いて見せてくれた。ラウルさんの他にギター一人、電子ピアノ一人、計3人だ。
曲も日本人に御馴染みの「コンドルは飛んで行く」や、日本の「浜辺の歌」「さくらさくら」も演奏してくれての大サービス。
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             奥からサンボーニャ、チャスチャス、ケーナ
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GELLYはアルコルタから一つ入った超短い、行き止まりの道だ。アルコルタ通りのこの近くは大使館が立ち並ぶ高級住宅地で、散歩には最適。片道2キロあるが行きも帰りも歩いた。気温も朝は0℃だが日中は10℃を越すので気持ちが良い。
久しぶりに素晴らしい音楽を生で聴けて心ウキウキ。
トドス・コンテンタス。(余は満足じゃ)
by ruriwada | 2011-07-06 01:50 | Comments(0)