ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 141 パロボラチョ

15日
観光客お買い物用歩行者天国とも言うべきフロリダ通り近くの、パラグアイ通りにある両替店「ALHEC」へ両替に行く。この店の5個ある窓口は何故かハンサムぞろいなんだよね。しかも皆親切だから月一回行くのが楽しみだ。へへ
我が家からは約1キロ。これまた私のお気に入りのアルベアル通りを歩いて行く。途中フランス大使館そばを通るんだけど、この大使館前に「プラサ・カタルーニャ」と言う名の小公園がある。カタルーニャ地方の有名な水道のレプリカがあって、蛇口から水が飲めるようになってる。庭木の手入れをやってるおじさんが、ガブガブ飲んでた。
瑠璃通信2部 141 パロボラチョ_f0135018_3273731.jpg

瑠璃通信2部 141 パロボラチョ_f0135018_3281767.jpg

            カタルーニャ地方の水道のレプリカ
ブエノスアイレス市の水道の水、夫はそのまま飲んでも平気だけど、何故か私は沸かした水でも下痢をする。2年間しょっちゅう下痢するし痩せてきたんでちょっぴり心配だったんだ。亭主は何故かうれしそうに「ガンだガンだ」って脅かすし。
ところが旅行中には全く下痢しない。旅行先ではペットボトルの水しか飲まない事にふと気がついて、最近は必ず浄水器を通した水だけ飲むようにしたら、下痢しなくなった。消毒用の塩素か何かに敏感なのかもね。
ところで、広場にはパロボラチョの木が数本、まだ美しい花を咲かせていた。開花期間が長い上に開花時期がバラエティに富んでるらしく、10月半ばから咲き始め、まだ咲いてるのだ。
このパロボラチョ、実にユニーク。これまで何度かこの木について書いたけど、まだご存知ない人のためにおさらい。
幼木はまっすぐな幹に、鋭く長いトゲがびっしり生えている。成長するにつれてトゲが少なくなり、成木になるとトゲが消え、幹の中ほどが段々膨らんでくる。中年期にはまるでビヤ樽状態。まさにビール腹のおじさんだ。パロ(木)ボラチョ(酔っ払い)の名前の由来である。
花は大きさ、色合い、形までカトレアそっくりだが、何となくだらりとしていて、酔った美女といった風情だ。初冬になると男性の手のひら大の楕円形の実がなり、やがて実が割れて真っ白い綿が飛び出す。冬の公園の芝生はまるで白い毛の犬のブラッシングでもしたみたいに、この綿があちこち散らばっている。
瑠璃通信2部 141 パロボラチョ_f0135018_3295165.jpg

              カタルーニャ広場のパロボラチョ。少しお腹が出始めてる
瑠璃通信2部 141 パロボラチョ_f0135018_332766.jpg

カタルーニャ広場のパロボラチョ。背後の建物はフランス大使館
16日
日本語クラス。二人がお休みで5人来た。皆、私の大地震体験談を聞きたがる。生徒のうちの一人は息子さんが川崎で学生生活、もう一人はやはり息子さんが静岡に住んでるので、心配でたまらないらしい。5人のうち地震経験者は一人だけで、日本滞在中に震度3の地震で震え上がったと言う。
道をトラックが通った時部屋が少し揺れるけど、あんな感じかと聞かれ返答に窮した。あの震度6強の恐ろしさは、経験した者じゃないと分からないだろうなー。
町のあちこちに「Que el Sol Naciente vuelva a asomar」と書かれた大きな看板が立っている。Sol Naciente は朝日とか日の出の意味。El pais del sol nacienteは日出ずる所の国、日本を指す。
日本に再び太陽が顔を出しますように、と言う意味のブエノスアイレス市による日本支援キャンペーンである。
瑠璃通信2部 141 パロボラチョ_f0135018_336477.jpg

by ruriwada | 2011-04-18 03:38 | Comments(0)