ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 128 鬼のいぬ間に

1月4日
夫がいなくなった翌日は早速我が家で1品持ち寄りパーティ。タンゴクラスの仲間だが、唯一の男性はバケーションでマルデプラタへ行ってしまったので、女性だけ総勢6名の華やか(?)でチョー賑やかなパーティとなった。女3人で姦しいんだから、6人となりゃ・・あとはご想像におまかせ。
亭主がいないからダウンしたらうちで寝ていって良いよと言ってあるので、いやはや皆飲むこと。11時半から5時半まで飲み続け、食べ続け、話し続け。いやー久しぶりに楽しかったなあー。
9日
またまた我が家で、今度は料理クラスの新年会。
「今日は皆でアルゼンチン料理を作って持って行くから先生は何もしないで下さい」と言われ、一応海苔巻き寿司だけ用意した。こちらは総勢8名だが、誰も飲まない。私が「ビール飲むけど、一人で飲むのは嫌だから誰かつきあって」と言ったら、二人がコップにほんの少しだけ飲んだ。
料理クラスの生徒は全員日系2世。陽気で楽しい人達ばかりだが、日本の戦前の女性のような奥ゆかしさだ。最近の日本の女性たちの飲みっぷりを見たら、目を回すに違いない。
パーティのお開きの時には、持参してきたシャンペンを開けて皆で乾杯して飲んだ。乾杯はパーティの最後にするのがこの国の習慣だそうだ。まさに、ところ変われば、だ。
瑠璃通信2部 128 鬼のいぬ間に_f0135018_21474496.jpg

ブエノスアイレスのあちこちの公園に、夏の間中、市がパラソルを立てて市民に提供している。女性はビキニ、男性は下着一枚で、まるでビーチみたいだ。私の大好きな草薙君を逮捕した日本の警察とは大違いだ。
この国だったら、やはり真っ裸は怒られるだろうけど、みんなが大笑いして一件落着だろうなあ。

10日
朝7時ごろ、夫が無事メルローから帰って来た。メルローは昔は高原の気候で避暑地として有名だったが、ここ数年はブエノスより暑いらしく、夫は顔も腕もココア色。首筋は皮が剥けている。おまけにホテイ様みたいな腹になっている。
ホテルそばの安食堂で、毎日臓物のアサドを腹一杯食べていたのだそうだ。せっかく半年前にドクターからメタボ卒業を告げられたと言うのに、やれやれ、これじゃ元のモクアミだ。
12日
パラグアイからS氏、ペルーからM氏が休暇旅行でアルゼンチンにやって来たので、我が家で歓迎会を開く。全員、夫のボランティア仲間だ。中南米の人たちは、アルゼンチンに来るのが夢だそうだけど、日本人の駐在員やボランティアも例外じゃない。
ブエノスアイレスは南米のパリと言われているぐらい、美しく荘厳な建物が多く、芸術面でも充実している。その上、日本人にとっては嬉しいことに、和食の材料が何でも手に入る。
と言う訳で、夏休み中には沢山の日本人ボランティアが近隣国からアルゼンチンにやって来るのだ。
ボリボアは私たちが旅行から帰った直後に暴動が起きて、ボランティアは旅行禁止になったから、我が家を訪れる約束だったボリビア在住の人たちは来られない。残念だ(本心だよ)。
ついでに言っておくと、來亜した大半の日本人観光客がスリや置き引きの被害に遭っている。日本人は泥棒王国アルゼンチンのドロちゃん達にとっては、よほど美味そうに見えるカモらしい。
瑠璃通信2部 128 鬼のいぬ間に_f0135018_2149720.jpg

これまで何度も書いたけど、パロボラチョ(酔っ払いの木)は面白い木だよ、ホント。晩春から夏中咲いてる。
by ruriwada | 2011-02-07 22:02 | Comments(0)