ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 76 ロサリオ④ 行きはよいよい帰りはこわい

ホテルで荷物を受け取り、講演会場のある「プラサ・モンテネグロ(黒い山)」まで数ブロックを歩いて行く途中、先程のおまわりさんに出会った。
「ホテルが分かったか?」と聞くので、「シーシー。グラシアス」と言ったら。「良かった」と喜んでいた。
この町の人達は観光ずれしてないので、外国人に対し実に親切だ。
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       会場そばの道をアルゼンチンでは珍しいトロリーバスが走っていた
プラサ内のカフェでサンドイッチを頼んだが、多すぎて半分は包んでもらい、帰りのバス内で食べる事にする。
会場のあるビルに入ると受付の青年が話しかけてきたが、夫は「アミーガ(女性の友達)を待っている」と、外へ出て行ってしまった。青年は何やらしきりに私の方を気にしている。
そばへ行くと、机の上の日本紹介のパンフを示して「日本人のチカ(女の子)がさっき置いて行った。あなたは何の用事か?」と聞く。
「夫が講演する。通訳が来るのを待っている」と答えると、「上に日本人のチカがいる。連れて行って上げる」と言う。この町の日系人がいるのかな、ま、話してみようか。
夫を呼び戻してガードマンの後をついて行くと、上に居たのは通訳のリサだった。チカと言うから若い女性を想像していたのだが、6才の息子がいて、現在妊娠7カ月の小母さんもチカなのだ。夫の講演時間が変更になったので、リサが夫のケータイに電話したが通じないので、受付に私達が来たら連れて来てくれと頼んでいたのだそうだ。
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                                 講演中の夫
聴講者は約200人。学生が多い。アルゼンチンでは最近がぜん環境問題がクローズアップされてきたので、皆熱心に聴いている。そこまではいいのだが・・・
実はこのイベント、サンタフェ州とロサリオ市の主催なんだけど、講演者からも入場者からも金を取るのだ。私達の分はむろん夫の職場が払ったが。
州民の環境意識を高めるイベントを有料にするなんて一体どうなってるの?しかも講演者からまで金を取るなんて!よほど州や市の財政がひっ迫してるのかなー・・・
リサの声は大きくて良く通るので聴きやすい。それに仕事熱心で事前に良く勉強するので、内容を良く把握しているからよどみがない。通訳には最適の人物で、夫の講演も無事すんだ。
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                              何故か道の中に門がたっている
講演が終わったのが4時半。ブエノスアイレス行きのバスの出発まで2時間ある。ターミナルまで4キロ位だから夫と私だけなら歩くが、何しろリサは妊婦。無理はさせられないのでタクシーを待った。
ところが30分待ってもタクシーがつかまらない。やって来るのは全部人が乗ってる。
場所を移して待ったがやはりだめ。あきらめてバスに乗ろうとしたら、ここのバスはカードを先に買わないと乗れない。そのカード売り場が分からない。
うろうろしてるうち、ふと背後を見ると夫の姿が見えない。ありゃりゃ、どこへ行っちまったんだろ。キョロキョロ見回していたら、数メートル後ろの人が指先を店の方へ向けて合図している。中にいると言ってるらしい。戻って店に入ると、いたいた。ウィスキーを買っている。のん兵衛なのでバスの中で飲むつもりだろう。
全くもう信じられない。ブエノスアイレス行きのバスに乗り遅れそうだと、焦りに焦っている時だっちゅうのに!しかも声をかけずに中に入ってしまうなんて。うちの亭主ときたらいつもこの調子のトラブルメーカーなのだ。
亭主の仕事はペットボトルのリサイクルだけど、女房としちゃ、本人を一番先にリサイクルしたいよ、ほんと。
やっとカードを買い、市内バスに乗れたが、ラッシュアワーにかかって超満員で時間がかかる。乗り遅れたら3人分を自費で買い直さなくちゃならないよー。神様、仏様・・いつもは全くの無信心のくせに、困った時だけ神頼み。
でもその効き目があったのか、ターミナルに出発数分前に滑り込みセーフ。やれやれ。
バスに乗り込んだと思ったら、7時には消灯されてしまった。映画が始まったけど、気色の悪いSF物で見る気がしない。真暗い中で昼の残りのつぶれたサンドイッチを頬張る。途中からバスがジャンプを始めた。途中で降りる人がいるので高速を降り、ガタガタの田舎道を走り始めたのだ。ふえー、腸ねん転を起こしそうだー。リサのお腹の赤ちゃんがびっくりして飛び出さなきゃ良いけど・・
終点のレティロに着いた時は心底ほっとした。リサの住所は同じ方向だから、ターミナルから3人でタクシーに乗った。大きな音で音楽をかけているので、運転手に「タンゴ?」と聞くと「ノーノー、フォルクローレ。ガウチョの歌。田舎の人はフォルクローレ。町の人はタンゴ」
陽気なおっさんで人は良さそうだが、全身で拍子を取って、踊りながら歌いながらの運転なので、はらはらのし通し。家に着いたのは夜の11時だった。
ふー、長い一日だった。
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                           国旗記念塔の上から見たロサリオの町
Commented by Ryuu at 2012-04-07 00:58 x
はじめまして。都内在住のRyuuです(日本人のアラフォーです^^)。

6月に学会へ参加するためにドバイ、ブエノスアイレス経由でロサリオへ行くことなり、情報収集のためロサリオで検索してたところ、ruriwada.exblog.jpさんのブログにたどり着き、ロサリオ編を全て読ませていただきました。お陰様でロサリオのイメージ、全体像が浮かんできております。

ただでさえ物価の安いアルゼンチンのようですが、ブエノスアイレス以上に安いんですね。

ただ工業地帯とあって観光には不向きなんでしょうか・・・

それからロサリオセントラルサッカーチームが強豪のようで。機会あれば試合も見に行くつもりです。が、巻き添えに気をつけないといけませんね^^

南米訪問は今回が初めてですのでこれからもブログを拝読させていただきます。

今回は有難うございました。

Ryuu

Commented by ruriwada at 2012-04-07 14:54
Ryuu様
コメントありがとうございます。ロサリオの印象はとても良かったです。
物価に関しては、先月末にアルゼンチンより帰国した友人の話では、物価の高騰ぶりはすさまじいようです。私がブエノスアイレスを去った(昨年9月末)には1ペソが約20円でした。ロサリオ行きのバス料金も3割位は上がっていると思います。ロサリオは平和な街ですが、バスターミナルはスリやカッパライが大勢いると思いますのでくれぐれも気をつけて下さい。また、ブエノスアイレスで話しかけてくる人は、日系人以外は全部泥棒だと思ったほうが良いほど泥棒が多いです。
それでは楽しいご旅行を!
Ruri
Commented by Ryuu at 2012-04-07 23:39 x
助言有難うございます。人が沢山集まるところには泥棒が多いんですね。そしてブエノスアイレスは特に危険と。日本人、狙われてるんですね。まあそれだけ日本人はカネもってるというよりは、一般的に鈍感なんでしょう。
サッカー場も危険そうな気がしてきました。とにかく独りで行動するときは特に気を引き締めて行ってきます

by ruriwada | 2010-06-13 05:08 | Comments(3)