ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 74 ロサリオ② 国旗制定記念タワー

ホテル・ロサリオでチェックインすると、ボーイさんが「ついて来て」と外に出て行く。
「まさか外で寝るの?」と冗談で聞くと「道で?」とボーイさんも受けて、「ハハハ。心配しないで。別館ですよ」と、一軒先の別館へ入って行った。
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        ホテル・ロサリオ
ホテルに荷物を置いてすぐ、パラナ川そばにある、アルゼンチン国旗記念塔を見に出かけた。アルゼンチン国旗はベオグラード将軍が制定し、アルゼンチンで初めて国旗を揚げたのがロサリオなのだそうだ。記念塔の真正面にはギリシアの神殿を思わせる建物があり、ぽつんと置かれた炉の中で火が炊かれている。
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                             アルゼンチン国旗記念塔
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塔のてっぺんに登るエレベーターは一人2ペソ(約50円)。エレベーター係りの男性が「日本人か?」と聞いた後、自己紹介してから私達の名前を尋ねる。ロサリオは工業都市で、観光地じゃないから外国人が珍しいのだろう。
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                 国旗記念塔前の神殿みたいな建物
塔の上からはパラナ川の美しい眺めとロサリオ市内が一望できる。対岸はビクトリア市だ。下りる時もエレベーター係が色々話しかけてきて、「良い旅を」と言ってくれた。
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                             塔のてっぺんから見たパラナ川
今朝から7㎞位歩いたんで二人ともぐったり。ホテルで夕食を食べようといったんホテルに戻ったが、夕食は8時からだと言うので一休みすることにした。ところが元気を取り戻した夫が外で食べようと言い出した。ホテルの食事は高くてまずいと思い込んでいるのだ。
夕食をどこで食べるかで、夫ともめる。
しゃれたレストランでイタリアンやフレンチを食べたい私と、とにかく安い場末のレストランが好きな夫は、いつも食事の事でもめるのだ。
私が我を通すと、夫は仏頂面で無言で食事をするのが分かっているから、悔しいけど私が折れるしかない。
因みに夫の名前は「ただひこ」だが、あだ名は「だだっこ」
まったく、命名者を表彰したいぐらいだ。
さて、ホテル近くの、田舎町の定食屋と言った感じの店「Locelestino」に入った。モーソはビール腹の小柄な小父さん一人だけ。この小父さん、愛想は良くないが、いかにも朴訥な感じでとても親切だ。見回すと客の大半は男女とも一人客のご老人達で、皆モーソの知り合いらしい。そのうち老婦人が出て行ったが、ふと気がつくと椅子の背にコートがかけてある。
モーソにゼスチュアで知らせると、モーソが外を指さして、タバコを吸う手つきをする。なるほど店の外でタバコをくゆらせている。モーソが出て行って私達の方を指差し何か言ってる。と、彼女が笑顔で私に手を振る。やがて又入って来ると、私達に「店内でタバコを吸わせてくれないのよ」と言って、モーソを睨む真似をする。
夫がふざけてモーソに「ワインは飲んでもいいの?」と聞くと「ビノ(ワイン)シー、ノーフマール(喫煙ダメ)」と笑っている。
なんとものどかな田舎町の光景だ。
請求書を見て目をパチクリ。ワイン1本、ビール1本、ビフテキ、野菜サラダ、パスタで全部で45ペソ(約1,100円)。ブエノスアイレスの半額以下だ。しかもとても美味しかった。昼間のレストランも二人で60ペソだったから、やはり地方は安い。
夫は「ほらみろ、見た目がパッとしない店の方が安くて美味いんだ」と、大いばり。
はい、はい、よーくわかりました。
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                レストラン「Locelestino」カウンターの後ろにいるのがモーソ
夜中に目を覚まして外を見ると、工事中の塀の陰で男性が放尿中。一瞬日本にいるかと錯覚した。どこの国でも酔っ払い(多分)の行動は同じだね。
by ruriwada | 2010-06-11 08:05 | Comments(0)