ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 44 洪水と46時間の停電

2月19日金曜日。又もや朝から大雨。最近よく降る。しかも滝の様な猛烈さだ。やれやれ又停電にならなければいいが、と思っていたら案の定、夕方5時半に停電。テレビもパソコンもダメ、衣をつけて揚げる寸前になっていたトンカツもキッチンは暗くて揚げられない。
することがなくなって窓から外を見たら、目が点になった。なんと、リベルタドール大通りが川になっている。あわてて下におりてみると、車道は勿論、幅広い歩道も全部水没。排水溝の穴めがけて渦を巻いて水が流れ込んでいるが、追いつかないらしい。
片側6車線は水深が深くて通行不可。反対側6車線のうち、中央寄りの2車線だけどうやら通れるようで、車がモーターボートみたいに波をけたてて走っている。
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               川になったリベルタドールと歩道
食事の用意が出来ないので外で食べるつもりだったが、これでは外出もできないので、冷蔵庫の中の、料理しないで食べれる物だけ食べた。
停電は夜になっても復旧せず、真夜中トイレに起きたがまだ停電中。道路の水は引いたが朝になっても電気はつかない。冷蔵庫の中身をすぐ食べる分だけ出して冷凍室に移した。昼になっても電気がつかない。途中で水も出なくなった。停電はこのクアドラ(100メートル四方)だけらしい。水で地下の電気のトランスがだめになり、乾くまで待つほかないのだそうだ。おまけに誰もかれもバケーションのうえに週末と来てるから、電力会社も人出不足なのだ。
水の方は幸い2時間ほどで出るようになったが、そのうち電話も不通になり、夫のケータイもバッテリー切れ。こうなったら完全に陸の孤島だ。
私のケータイはまだ使えるので、近くに住む知人に充電依頼の電話をかけたら、知人が非常用の固定電話を持って駆けつけてくれた。我が家の電話機のコードにつなぐとちゃんと使える。へ~え、便利な物があるんだ。と言うことはいかに停電が多いかということ。
停電36時間を過ぎると、冷凍庫の中身がシャーベット状になり始めたので、全部出して火を通す。40時間後、ついに冷凍庫の中は水になり、キッチンの床は水浸し。
日曜日の午後3時33分、やっと電気がついた。停電してから実に46時間後だ。はーあ、さすがにまいった。これまで災害に遭った人たちの事を見ても実感がわかなかったが、少し分かった様な気がする。
by ruriwada | 2010-02-22 08:40 | Comments(0)