ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 24 女独裁者

ここ数日、クリスティーナ大統領とバンコセントラル(日本で言えば日銀)との喧嘩が一日中テレビの画面を独占していた。
大統領がカンポ(農業者や牧畜業者)との話し合いに応じようとせず、カンポのストライキが続き、アルゼンチンの経済は大打撃を受けた。
外国から金を借りようとしたが、これまでの借金を払っていないので借りられない。そこでバンコ・セントラルから金を出させようとしたのだが、バンコ・セントラルの総裁が拒否。
頭にきた大統領は総裁罷免の権限がないのに、色々手を回して罷免してしまった。当然、総裁は辞任拒否。議会が介入して総裁が勝利。クリスティーナは自分が汚いことをやったのを棚に上げて、「汚いやり方だ」とテレビで気炎を上げていた。
大統領が就任して2年間に、大統領の資産は2倍になったと言われている。国民は物価上昇にあえいでいると言うのに、大統領は私腹を肥やすことに時間を費やしていたらしい。
前回私達がブエノスアイレス滞在中に、アルゼンチン初の女性大統領として、華々しく登場したクリスティーナだが評判がすこぶるつきで悪い。
評判が悪いのは国内だけではなさそうだ。
過日スペインでラテン語圏の国際会議が開かれたが、クリスティーナは会議にいつも30分遅れ、他国のひんしゅくをかったそうだ。
しかもスペイン王との約束にも40分遅れ、スペイン国民はカンカンだったとか。いつもアルゼンチン人との約束に待たされてる私は、これには思わず笑ってしまった。
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               街角風景(サン・マルティン広場で踊る人々)
by ruriwada | 2010-01-10 01:42 | Comments(0)