ハッスルおばあちゃんのアルゼンチン日記


by ruriwada

瑠璃通信2部 23 郵便事情、ああ無情

2010年1月7日
12月の初めにニューヨークとシアトルに住む二人の娘あてに、書留航空便でクリスマスプレゼントを送ったのに、一か月以上たってもまだ着かない。とうとう今日、夫が日本への航空便を出しに行くと言うので、ついでに聞いてみようと、受け取りを持って行った。窓口嬢はテレビモニターで検索した後、受け取りの裏に電話番号を書き、ここに電話して聞いてみろと言う。
彼女の説明が良く分からないので、英語でお願いしますと言ったら、別の窓口の女性が来て、英語で分厚い書類とじを差出し、これに記入してクレイムしろと言う。
ところが宛先の住所を書いた物を持っていなかったので、夫が家に取りに戻った。その間に私が書ける範囲だけ記入し始めたのだが、夫が戻って来ない。
一時間ほどしてやっと、何とタクシーで戻って来た。家から500メートルの距離なのに道に迷ってしまったのだそうだ。まったくもう!迷う方が難しいと思うけど・・・
さて、記入して差し出すと、英語じゃだめだ、全部スペイン語で書き直せ、だって。やれやれ。スペイン語で書き直して出すと、今度は内容品の書く場所が違うと又返され、結局2時間かかって終了。
受け取りを渡され、調べてなんとかかんとか、郵便局員が来たら渡せ、と言うが、良く分からない。英語の話せる窓口嬢は昼食休憩に入ったらしく見当たらないので、あきらめて帰宅した。
無事届くのか、書留料金が返って来るのか、はてさて、神のみぞ知る・・。
荷物を受け取る時も難行苦行を覚悟せねばならない。2キロ以上の荷物は全部税関まで取りに行かねばならないし、2キロ以内でもアトランダムに税関に回されてしまう。
以前、娘がセーターを送ってくれた(2キロ以内)のだが、税関から「宛名本人が取りに来い」と通知が来た。夫宛だったので、夫は仕事を休み、二人で受け取りに行った。
税関は古い建物でトイレは壊れ、うす暗く、順番待ちの人で溢れかえっていて、まるで難民収容所だ。
先ず最初の部屋で1時間待たされて書類を渡され、次の部屋で税関から届いた手紙に書かれた番号が読み上げられるのを待つのだが、これが8ケタ位ある。おまけに一度しか呼ばないから大変。
スペイン語の数字を良く聞き取れないから、夫が前の半分の数字、私が後半を見ながら、必死で耳をこらす。2時間ほどしてやっと受け取った時にはくたくたで、もうこりごり。娘たちや友人達には「何も送らないで」と宣言したのだった。
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               街角風景(メドラノ通り。セントロ日系のそばの新しいアパート群)
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     セントロ日系の入ってるビルだけが古めかしい。
Commented by タンメン at 2010-01-09 10:16 x
ブエノスアイレスに戻られたのですね。レポート楽しみです。
昨年の郵便局でのトラブルを思い出しました。
結局17枚の日本向けの絵葉書は1枚も到着せず、現金で払った
切手代は局員にネコババされたという結論に達しました。
毎年1ヵ月そちらで過ごす米国の友人はFedexしか利用しないと
言っていました。
アルゼンチンは面白い国ですけど、余計なことにエネルギーを
注がなくてならないのが、日本人にはこたえますね。
Commented by ruriwada at 2010-01-09 22:15
タンメン様
おっしゃる通りです。汚物をかけられないかと周囲に気を配り、ひったくられないように荷物に注意し、隣に座った人は泥棒じゃないかと、絶えず緊張を強いられるのです。一番つらいのは子供の乞食に出会った時です。先日、前方に8才、6才位の姉弟が笑い声を立てながらじゃれあっていて、微笑ましく見ていたら、私に気がつくと、駆け寄ってきて、両側がら「セニョーラ、お金ちょうだい」と、せがまれました。心を鬼にして振り切りましたが、後味が悪いものです。でも一度上げると、どんな遠方からでも目ざとく見つけてせがまれ、他の乞食たちからもしつこく追い回される羽目になります。友人がそういう経験にあいました。
でも良い面も沢山あり、私はこの国が大好きです。とても人情味豊かなのです。
by ruriwada | 2010-01-08 09:56 | Comments(2)